猫が星見た

映画の感想

ナニー・マクフィーの魔法のステッキ(Nanny McPhee)

児童小説の映画化作品。 妻を亡くしたブラウンにはなんともわんぱくな7人の子どもがいた。本日もナニーを追い出しご満悦の子どもたち。頭の痛いブラウンは伝説のナニー・マクフィーを雇おうとするが・・・ ストーリーは特段面白みなしの変哲もないものでした…

日日是好日

エッセイスト森下典子が約25年にわたり通った茶道教室での日々をつづり人気を集めたエッセイ「日日是好日 『お茶』が教えてくれた15のしあわせ」を、黒木華主演、樹木希林、多部未華子の共演で映画化。「本当にやりたいこと」を見つけられず大学生活を送って…

≒草間彌生 わたし大好き

前衛芸術家として世界的に知られる草間彌生の創作活動と日常を、1年半に渡って記録したドキュメンタリー。草間がF100号のモノクロ作品シリーズ「愛はとこしえ」50作を制作する風景に密着し、真っ白なキャンパスから作品が完成するまでの貴重な瞬間を克明に映…

のぼうの城

天下統一を目前にした豊臣秀吉は、最後の敵となった北条勢への総攻撃に乗り出す。包囲された小田原城を残し、支城が次々と陥落していく中、周囲を湖に囲まれ“浮き城”の異名を持つ“忍城”にも危機が迫る。ところが、小田原城の援軍に向かった城主・成田氏長に…

ネバーランド

1903年のロンドン。新作『リトル・メアリー』の不評で気落ちしていたジェームズ・バリは、散歩に向かった公園で若い未亡人のシルヴィアとその4人の幼い息子たちと出会う。少年たちとすぐに打ち解けていくジェームズは、中でもどこか冷めた物言いで少年らし…

流れる

幸田文の同名小説を「めし」「浮雲」の成瀬巳喜男監督が映画化。傾きかけた芸者置屋を舞台に、時代の流れの中で変わりゆく花柳界に生きる女性たちの姿を豪華な女優陣の競演で描いた作品。女性のありのままの姿を一貫して描いてきた成瀬映画のいわば集大成に…

眺めのいい部屋(A ROOM WITH A VIEW)

20世紀初頭、イギリス。良家の令嬢であるルーシーは、旅先で訪れたフィレンツェで一人の青年ジョージと出会う。情熱的な彼にルーシーは次第に魅せられてゆくが……。封建的思想の残るイギリスを舞台に、イギリスの格調高い美術や衣裳、そして美しい映像で綴…

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(KNOCKIN' ON HEAVEN'S DOOR)

本国ドイツで大ヒットとなったアクション・ロード・ムービー。余命わずかと宣告され、たまたま末期病棟の同室に入院させられたマーチンとルディ。二人は死ぬ前に海を見るために病棟を抜け出し、ベンツを盗んで最後の冒険へと出発した。その車がギャングのも…

南極料理人

極寒の地、南極で働くむさくて愛くるしい男達のはなし ほのぼの、という言葉がぴったりの話。 何も起こらない内容のわりには時間が125分と長いのがキュートじゃないが、それ以外はキュート。 原作本では結構つきはなした、淡々と冷静に隊員たちを観察してい…

ノッテングヒルの恋人(NOTTING HILL)

ジュリア・ロバーツ&ヒュー・グラント共演のラブ・ストーリー。有名ハリウッド女優と平凡な男の恋の行方を、ユーモアたっぷりに描く。華やかなハリウッド女優を演じるロバーツと、どこか頼りない青年に扮したグラントがハマリ役。ウェストロンドンにある平…

ネコのミヌース(MINOES)

新聞記者ティベ(テオ・マーセン)が出会ったミヌース(カリス・ファン・ハウテン)は、木に登ったり、ゴミ箱を漁ったり、魚屋が好きだったり、ちょっと変な女の子。情報通の彼女を秘書にしたティベは絶好調。ある事件が起きるまでは……。 オランダって平和な…

南京の基督

芥川龍之介が1920(大正9)年に発表した『南京の基督』に、彼が自殺を遂げる直前の心象風景を綴った作品『歯車』『或阿呆の一生』を融合させて映画化した作品。1920年代の中国・南京。ひとりの日本人作家とまだ幼さの残る娼婦が出会う。その少女・…

日本沈没

小松左京の傑作SF小説を「ローレライ」の樋口真嗣監督が映画化。日本列島の沈没という未曾有の危機を迎えパニックに陥る日本国民の姿とその中で出会った一組の男女の運命の行方を描く。 結局何に重きをおきたかったのか分からない映画です。草なぎ君と柴咲…

肉体の門

田村泰次郎の同名小説の2度目の映画化作品。この後も2度、これまで計4度映画化されているそーです。 私は原作どころか田村何某がどういう作風でどれほど有名なのか全く知らないので、ただ鈴木清順作品を制覇する為に観たんですが、これって4度も映画化するほ…

寝ずの番

中島らも原作の映画は面白いので期待していたが、いまいちだった。「Lie Lie Lie」とか「お父さんのバックドロップ」とかはテンポがよくてエンターテイメントとして非常に楽しめたのだが、この作品は冗長すぎ。師匠の寝ずの番は面白かったのだが、後に続く寝…

涙そうそう

同監督の泣かせ系「いま、会いにゆきます」がちっともツボに入らなかったので、タイトルからして泣かせ系以外ありえないこの作品も絶対ツボをはずすだろうと全然期待していなかったが、見事に泣かされた。ミエミエの泣かせ系のいやらしさを感じることなく泣…

人形霊(The Doll Master)

効果音で結構びびらせてくれるが、話自体はすげーくだらない。くるぞくるぞと思わせる予想を持たせながら、分かっていてもきた時やっぱりびびってしまうということはお化け屋敷であれば一流なのかもしれないがホラー映画としてはどうなのか分からない。とに…

ノスタルジア(Nostalghia)

映像叙情詩。 “ロウソクの火を消さないように広場を渡る” この映画ではっきり覚えているのはそこだけなのである。生と死、火と水、そこだけが異常に目に焼きついて離れない。この映画の素晴らしさを巧く説明出来る人がいたら教えて欲しい。なんでこんなに退…