猫が星見た

映画の感想

北欧映画

オンネリとアンネリのおうち(Onneli ja Anneli)

フィンランドで愛される児童文学の映画化。ベストフレンドのオンネリとアンネリはバラ通りで封筒を拾う。中には「正直者にあげます」という手紙とお金が入っていた。2人はバラの木夫人から家を買い、2人きりの生活を始めることにするが・・・ 細部までかわ…

オンネリとアンネリとひみつのさくせん(Onneli, Anneli ja Salaperäinen muukalainen)

オンネリとアンネリが暮らすおうちの前に、身寄りのない子供たちが住む”子供の家”ができた。そこは柵で囲まれた殺風景なおうちだった・・・ 安定のかわいさ。アンネリとオンネリが結構大きくなってしまったので、前作より寓話要素は少ないが、それでもほっこ…

オンネリとアンネリのふゆ(Onnelin ja Annelin talvi)

バラの木夫人から買った家で暮らすオンネリとアンネリの元に、小人のプティッチャネン一家がバラの木夫人を訪ねてやってくる。 フィンランドの児童文学を映画化した第2作。 なにもかもが可愛い。インテリアの色合い、洋服の意匠のキュートさ、人々の曇りの…

特捜部Q 檻の中の女(KVINDEN I BURET/THE KEEPER OF LOST CAUSES)

捜査ミスにより部下を失い、復帰後はすでに解決した事件の書類整理をする閑職部署・特捜部Qへ配属となったカール。上層部の指示を無視し、助手のアサドと共に、5年前に起きた女性議員の失踪事件を再捜査するが・・・ 二日続けて胸糞映画を観てしまったぁ〜。…

ホモ・サピエンスの涙

ロイ・アンダーソン監督・脚本による2019年のスウェーデンのドラマ映画 同監督の散歩する惑星が大好きなので、そういうのはやっぱり映画館行ってでも早く観たい。 しかし全然面白くない。面白くないのがこの作品のいいところかもしれない。 でも本当に印象に…

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(The Girl Who Kicked the Hornet's Nest)

宿敵ザラとの直接対決で瀕死の重傷を負ったリスベット。ミカエルによって発見された彼女は、一命は取り留めたものの、厳重監視の病室で外部との接触さえも困難な状態に置かれてしまう。そんな中、亡命スパイのザラを利用して数々の犯罪に手を染めてきた秘密…

マイライフ・アズ・ア・ドッグ(MITT LIV SOM HUND)

主人公のイングマル少年は、兄と病気の母親、愛犬シッカンと暮らしている。父親は、仕事で南洋の海に出かけたままずっと帰ってこない。人工衛星に乗せられて地球最初の宇宙旅行者になったあのライカ犬の運命を思えば、どんな事だってたいしたことはないと考…

やかまし村の子どもたち

長くつしたのピッピ」シリーズの原作者であるリンドグレーンが自らの作品を脚本化し、「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」で子供の心情を見事に描き出したハルストレムが監督した心暖まるほのぼのムービー。 自分の子供時代もここまで純粋ではないが近いものが…

やかまし村の春・夏・秋・冬

「やかまし村の子どもたち」の続編。前作の夏休み明けで終わったところから本作は始まり、今度は秋から冬、そして春の訪れを迎えるやかまし村の四季折々の自然を背景に子供たちののびのびとした暮らしが綴られている。そして今回は前作同様に羨ましいほどの…

クリスマスのその夜に

「キッチン・ストーリー」「ホルテンさんのはじめての冒険」のベント・ハーメル監督がクリスマスの夜を迎えたノルウェーの小さな町を舞台に贈るヒューマン群像ストーリー。レヴィ・ヘンリクセンの短編集を基に、様々な悩みや問題を抱えた人々が聖夜に織りな…

ミレニアム 火と戯れる女

ミレニアム三部作の二作目。 かなり大味で期待はずれ。1作目はちゃんとしたミステリーだったのに、今回はただのアクションもどき映画だった。アクションというには地味すぎで、まあなんとも魅力のない映画だった。 あと気になったのは、主役のリスベットの…

ミレニアム ドラゴンタトゥーの女

スウェーデン映画。地味なサスペンス大好きな人にすすめたい。派手な話が好きな人はあまりノれないだろう。私はまんまとハマったので大甘で星5つ。2時間半らくらく観れた。ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 [DVD]出版社/メーカー: パラディソ発売日: 201…

街のあかり(LAITAKAUPUNGIN VALOT)

フィンランドのヘルシンキ。警備会社に夜警として勤務する純朴な男、コイスティネン。仕事を終え、夜明けの中をソーセージ屋に立ち寄って帰るだけの毎日。不器用な性格ゆえか、同僚からも疎まれ、恋人はおろか友人すらもいない、文字どおり孤独な日々。ある…

スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー(EN KARLEKSHISTORIA)

15歳の少年ぺルは、ある日、素敵な少女と出会った。二人は互いに魅かれ合うが、恥ずかしくてうまく切り出せない……。若い男女の微笑ましい純愛を描いた青春ドラマ。 「ベニスに死す」の美少年・ビョルン・アンドレセンが主人公の友人として出てます。美しす…

愛おしき隣人(DU LEVANDE NOUS, LES VIVANTS)

2000年のカンヌ映画祭で審査員特別賞を受賞した「散歩する惑星」で世界的に注目を集めたスウェーデンの鬼才ロイ・アンダーソン監督が、独特のユーモアで描く人間賛歌の不条理ドラマ。北欧のとある街を舞台に、夢と現実の狭間で繰り広げられる住人たちの悲喜…

処女の泉(JUNGFRUKALLAN)

信仰と復讐、「宗教」の本質を問う最高傑作。ベルイマン自らも最高作と呼ぶ代表作。あまりに有名な鮮烈なラストシーン!(チラシより) シネ・ヌーヴォ九条で日本最終上映と銘打ってベルイマン特集をやっていたので仕事前に行ってきました。この映画館はいつ…

過去のない男(Mies Vailla Menneisyytta)

同監督の「浮き雲」に展開が非常に似ている。カンヌで賞を獲っており、カウリスマキ作品の中で最もメジャーな作品であるが、いつもほど殺伐としていないので不幸→幸福のありがたみをあまり感じず、不思議なことに私にとってはカウリスマキ作品の中で最もイン…