成瀬巳喜男
夫を亡くした圭子は、外国人マスターが経営する銀座のバー“ライラック”の雇われマダムだった。よく店に来ていた利権屋の美濃部が、かつて圭子の下で働いていたユリに店を持たせ、そちらへ頻繁に出入りしているようだ。マスターからはユリのように体を張って…
幸田文の同名小説を「めし」「浮雲」の成瀬巳喜男監督が映画化。傾きかけた芸者置屋を舞台に、時代の流れの中で変わりゆく花柳界に生きる女性たちの姿を豪華な女優陣の競演で描いた作品。女性のありのままの姿を一貫して描いてきた成瀬映画のいわば集大成に…
おもしろいよなおもしろくないよな。ほのぼののよな暗いよな。 年老いた母親を引き取るか否か、財産分与はどうなるのか等々、割り切った世代を描いている。「鰯雲」でも思ったけど、成瀬監督はメロドラマというより時代の変化を描くの好きだよなあ……。冷え切…
陰気な原節子が観れる。 しかし何の結論もなく紙風船を打ち合いながらお茶を濁して終わる……これが夫婦生活ってものかもしれまへんな。(2008年6月・日本映画専門チャンネルで)
あんまり面白いと思えない。農村を描いているだけあって華がない若々しさがない。 不倫を描いたり農村の崩壊を描いたり、なんとなく寂しげで社会派的なのも……モニョモニョ。 ただとても丁寧な映画なので星3つ。 (2008年5月22日・BS2で)
成瀬巳喜男監督の遺作。 泣かせ巳喜男監督の作品の特徴といえばメロドラマであるが、私はメロドラマよりも市井の人々を描いた「めし」とか「稲妻」のファンなので、この作品は……である。よせたり引いたりの美しさは分かるが、どうしても“こいつらうっとおし…
バスガイドとして働く清子には2人の姉と一人の兄がいた。しかし、4人とも父親が違った。ある日、長姉夫婦が清子に縁談話を持ちかけるが、清子には姉夫婦の意地汚い魂胆が見え透いてしまいとても話を進める気になれない……。 成瀬監督の作品でも私は「浮雲」…