猫が星見た

映画の感想

2006年

佐賀のがばいばあちゃん

島田洋七が話すのを聞いてた方が面白かった、というのが正直な所。 別に駄作とは思わないのだが、ばあちゃん語録を出す為にシーンをぶつ切りにしている感じがして、一本の映画としてはあまり巧く成り立っていない気がした。本当に唐突にばあちゃん語録が出て…

王の男(The King and The Clowm)

稀代の暴君とその寵愛をうけた美しき男芸人と苦楽を共にしてきた相方の男を巡る運命と愛憎の歴史劇。 美貌の男芸人役のイ・ジュンギの妖艶な色気のせいで、見かけだけのミーハー韓流だろうと思って期待しておりませんでしたが、映画として非常にきっちり丁寧…

大奥

予想に反して結構面白かったと思います。高島礼子がうまいです。他の方々はどなた様も演技がおかしいのですが、このシリーズは現代風なので許せる仕様になっております。 そんな中で一点これはまずいだろ〜と思ったのは、井川遥の二重あご。女優さんでこんな…

武士の一分

なんにせよ、徳平はいい奴だ。根本的に山田洋二の感覚には寄り添えねえなあという気はしましたが、笹野+壇−(山田洋二+キムタク)はプラスなのではないでしょうか。キムタクの精一杯の演技は正直わざとらしすぎて笑いを誘いましたが、笹野さんと壇さんが非…

花田少年史 幽霊と秘密のトンネル

TVをつけたら猫が出てたので観たというだけですが、まあ夏休み映画っぽくていいのではないでしょうか。しかし時代・場所設定はどうなっていたのでしょうか。とても“昭和”っぽいのですが、一応21世紀のようですし(でも21世紀であのトイレはそうそうないよ〜…

ゆれる

単館なのに非常に話題になっていたのでストーリーや演出方法が奇抜なのかと思ったが、あまりに普通で単純で驚いた。普通で単純なのにこんなに印象に強く残るものかと思って驚いた。心理描写の緻密さ、丁寧さが近年の邦画では突出していると言ってもいいかも…

ダ・ヴィンチ・コード(The Da Vinci Code)

原作読んでいないものだから、この話はダ・ヴィンチの絵の謎を解き明かす話だとずっと勘違いしていた。NHKでやるような、最後の晩餐の遠近法とかさ。でも舞台がルーブルっていうだけでほとんどダ・ヴィンチ関係ないんだな。しかも私の苦手な宗教ものじゃない…

血と骨

当時高評価だったのはただの暴力のインパクトだけだったのか。お化け屋敷と変わらんではないか。こういう映画に一番必要な人間の心情というのがこの作品では全く描かれていないので驚いた。あーこの気持ち分かるぜ、というのが田畑智子演じる姉ちゃんだけだ…

グエムル─漢江の怪物─(The Host)

ソン・ガンホもポン・ジュノもペ・ドゥナも絶対に裏切らない人たちだ。期待した分だけ充分に満たしてくれる。しかしこの映画は本国では大ヒットしたけど日本ではさっぱりだったのだよね。まーそれもすごく分かる。凄く地味だもんな。公開当時予告編が異常に…

涙そうそう

同監督の泣かせ系「いま、会いにゆきます」がちっともツボに入らなかったので、タイトルからして泣かせ系以外ありえないこの作品も絶対ツボをはずすだろうと全然期待していなかったが、見事に泣かされた。ミエミエの泣かせ系のいやらしさを感じることなく泣…

パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト(Pirates of the Caribbean:Dead Man's Chest)

なんか話が分かりにくいなーと思うと100%戸田奈津子翻訳である。私は聞いてすぐ分かる程英語が得意とかでは全くないが、日本語が変なのは分かる。戸田さんは第一人者で素晴らしい点もあるとは思うのだが、今それなりに翻訳のプロが育った中でのその英語力と…

デイジー(Daisy)

アンドリュー・ラウのニオイがプンプンする。韓国映画色はちっともない。 それなりなのだが、前々から思っていたことで、アンドリュー・ラウは恋愛を描くのがいまいちだと思う。男の勝負の部分は非常にかっこいいのだが恋愛を絡めることによって微妙に古臭い…

フラガール

日本アカデミー賞最優秀作品賞・助演女優賞・監督賞・脚本賞・話題賞受賞作。2006年はフラガールの一人勝ちだった。……この年は不作だったのだな。 確かにそれなりなんだけど、“目立って悪い所がない”というだけな気がする。 起承転結、感動エピソードの内容…