猫が星見た

映画の感想

80年代

インディ・ジョーンズ/レイダース 失われたアーク《聖櫃》(Raiders of the Lost Ark)

型破りな考古学者インディ・ジョーンズ博士のはじめての冒険 名作はいつまでも名作。ストーリー、美術、音楽、全てが一級品です。特にこの時代の美術とか衣装は本当に素晴らしいなとしみじみ思います。ちょっとちゃちいのがたまらなくいいんですよね。てか81…

霊幻道士(殭屍先生)

導師カオは街の富豪ヤンから父親の改葬を依頼される。墓を掘り起こしてみると、遺体は全く腐敗しておらず、半ばキョンシー化しているため、カオは自宅へ引き取り、処置を施そうとするが・・・ 子供の時に観て楽しくて、おばさんになった今観て楽しい。 懐古…

冬冬(トントン)の夏休み(冬冬的假期)

台北の小学校を卒業したトントンは妹のティンティンと二人、夏休みを田舎で開業医をしている祖父の家ですごす。母が入院し、父は看病でつきっきり(少し「となりのトトロ」にも似た設定だ)。年若の叔父に付き添われ、台湾西北部のトンローまでいくはずが、…

東京画(TOKYO-GA)

ドイツ人ヴィム・ヴェンダースが、自身の敬愛する小津が描いた東京を訪れるドキュメンタリー。 私はいまだにドキュメンタリーの良し悪しが全く分からない。というか見方が分からない。 日本人である自分が外国人が撮った昔の日本の映像(しかももう自分は産…

眺めのいい部屋(A ROOM WITH A VIEW)

20世紀初頭、イギリス。良家の令嬢であるルーシーは、旅先で訪れたフィレンツェで一人の青年ジョージと出会う。情熱的な彼にルーシーは次第に魅せられてゆくが……。封建的思想の残るイギリスを舞台に、イギリスの格調高い美術や衣裳、そして美しい映像で綴…

愛と哀しみのボレロ(LES UNS ET LES AUTRES

BOLERO) C・ルルーシュお得意の少々絵空事めいた人生模様が世界規模で錯綜する、パノラマのような愛の寓話で、いくらなんでも話を拡げすぎの感はあるが、ルルーシュの、観る者をフィクションの波にさらう語り口は健在で、核となるG・ドンの素晴らしい踊り…

ダウン・バイ・ロー(DOWN BY LAW)

舞台はニューオリンズ。ザックとジャックが、それぞれ警察がらみの罠にひっかかってOPP刑務所の同じ房に入れられる。そこに不思議な仲間、イタリア人旅行者のロベルトが加わって、脱獄からどことも知れぬどこかへ、3人は地獄とも天国ともつかぬ冒険の旅…

探偵物語

ザ・角川映画です。私勘違いしていたようで、この映画は松田優作がバリバリ活躍する映画だと思っておりましたが、薬師丸ひろこがメインのかわゆいアイドル映画であります。曲りなりとも“探偵”とついているのだからその点楽しませて頂きたかったが全くその方…

デカローグ 第9話「ある孤独に関する物語」(Dekalog,Dziewiec)

第3話同様、あまり印象に残らない話。ただ、音楽と映像が美しい。

デカローグ 第10話「ある希望に関する物語」(Dekalog,Dziestic)

これに出てくる兄弟がいい感じで好き。デカローグの中で唯一お間抜けで可愛らしい2人。話もコミカルで展開が面白い。ラストも惨めすぎない感じがいい。こうして10話を見直してみたけど、やっぱりデカローグは名作だなあ! 3話と9話以外は星4つ半以上。トータ…

デカローグ 第8話「ある過去に関する物語」(Dekalog,Osiem)

全10話の中で最も地味な話かもしれないけど私は結構好き。 これを観ると人生は道を誤っても生きていかなければならない、道を誤まっても挽回のチャンスはくる、そして人生はそれほど酷いものでもない、と思う。 (DVDで)

デカローグ 第7話「ある告白に関する物語」(Dekalog,Siedem)

7話目は“あなたは盗んではならない”。マイカは母親に娘を盗まれ、時を経て母親から盗み返す……しかしそれはうまくいかない。 この物語はマイカが1人汽車に乗るところで終わっているのだが、この結末はどういうことだろうと娘世代の私なぞは思ってしまう。結…

デカローグ 第5話「ある殺人に関する物語」(Dekalog,Piec)

これは私が観た中でもっとも死をリアルに描いている作品だと思います。 どんなエグイ映画よりショッキングな「死」がここにはある。 ただなんとなくの憎悪によって殺人を犯した主人公が死刑を受ける。その準備の淡々としたこと、あっけなさ、それに反しての…

デカローグ 第6話「ある愛に関する物語」(Dekalog,Szesc)

評論家的には映画版よりこのテレビ版のラストの方が評価が高いようですが、私は断然映画版の終わり方が好きです。というか映画版のラストシーンは最高でしょう!と言いたい。 この作品を観ていつもじっくり観てしまう所は、青年トメクが熟女のマグダに愛を告…

デカローグ 第3話「あるクリスマス・イヴに関する物語」(Dekalog,Tazy)

全10話の中で一番印象の薄い話かもしれない。 デカローグの中では特に何も語れない話。デカローグ DVD-BOX (5枚組)出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2005/07/23メディア: DVD クリック: 19回この商品を含むブログ (39件) を見る

デカローグ 第4話「ある父と娘に関する物語」(Dekalog,Cztery)

娘のアンカの美しさが際立つ一話。血の繋がらない父と娘の近親相姦話で、微妙ないやらしさと純粋さを保っている秀作。 北欧の人はイタリアとかフランスに比べてフェロモンが少ない人種なのか、簡単に抱き合ったりキスしたりしないのがウムウムと頷ける。ラス…

デカローグ ある選択に関する物語(Dekalog,Dwa)

二話目は“あなたは自分のために刻んだ像を造ってはならない”(……よくわからん) 夫が助かり子供も産む、この両取りの選択・結果について、キェスロフスキが何を暗示したかったのか正直よく分からない。女がどうしてその選択をしたのか、それはあえて描かれて…

デカローグ ある運命に関する物語(Dekalog,Jeden)

モーゼの十戒をモチーフにした10つの連作。一話目は“あなたは私のほかのなにものも神としてはならない” ここ7,8年の私のベストムービーのワン、ツーは鉄板で「欲望の翼」、「デカローグ」である。宗教色を含んだ映画が苦手な私が唯一理解し共感し驚嘆した作…

タルコフスキー・ファイル IN 「サクリファイス」(Dzrected By Andrej Tarkovski)

タルコフスキー監督の遺作「サクリファイス」の現場を撮ったドキュメンタリー。この監督がいかに詩人で画家であったか分かる内容になっている。資本主義とは全く関係のない芸術家であるなあ。今やこういう映画監督は世間に許されないであろう。彼の作品が愛…

ノスタルジア(Nostalghia)

映像叙情詩。 “ロウソクの火を消さないように広場を渡る” この映画ではっきり覚えているのはそこだけなのである。生と死、火と水、そこだけが異常に目に焼きついて離れない。この映画の素晴らしさを巧く説明出来る人がいたら教えて欲しい。なんでこんなに退…