「猟奇的な彼女」のチャ・テヒョンと「ラブストーリー」のソン・イェジンの共演作。美女と野獣。
基本的に、恋に落ちる心の動きを描いていないラブストーリーは嫌いである。
この作品でははなっからチャ・テヒョンがソン・イェジンを好きだと叫ぶ。ちっちゃい頃から好きであったらしい。
……まあそういうこともあるだろうと思う。幼馴染だから色々あって気心も知れてるだろうし、ちっちゃい頃からずっと気持ちが変わらないことだってあるだろう。チャ・テヒョンはそういう純粋な奴そうだ。彼をキャスティングした時点で無条件に許せる設定だ。
なので恋心を抱いた過程を省略するのは別にいい。しょっぱなから高テンションでパンツ脱いで愛を叫んでも一向に構わない。
しかし見ていく内に、それ程無条件にベタ惚れされているソン・イェジンがちっとも可愛くない奴であると分かってくるので段々解せなくなる。いや、顔はいつも通りすごく可愛い。しかし性格は可愛くない、というか最初から最後まで彼女がどういう人間なのか分からなかった。
チャ・テヒョンを水着で誘惑する辺りなんか非常に変な感じで“誰でもいいからとにかく男と寝たいわ”としか取れなかった。“あ、こりゃベタ惚れしちゃうよな”という説得力が全然ない。顔がとても可愛い、それだけでも理由になるのか?な?なるのかもしれないが、幼馴染で長年好きだという設定で顔だけってそれはないと思う。
また終始チャ・テヒョンを本気でうっとおしがっている様に私には見えたので、彼女がラストであんな決断をする程本当は彼を心の底から愛しているとは到底思えなかった。
それにしてもまた病気モノだとは……げふ。色々言ったわりに★が2つなのはそれなりに丁寧なつくりだったので。
(WOWOWで・2007年6月12日)
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