猫が星見た

映画の感想

UFO少年アブドラジャン(Abdulladzhan,Ili Posvyaschayestya Stivenu Spilbergu)

“拝啓 スティーブン・スピルバーグ様 映画を楽しく拝見しました 私の町でも似たようなことがあって───”で始まるとても粋なSF。ここの映画とは「ET」のことを指すのだが、この出だしのセンスのよさだけで私はたまらん気持ちになる。チープ・ゴージャスは私の大好物であるが、中でもそれにSFが加わるとどう観たって好きな映画になってしまう。やっぱり映画を輝かせるのはファンタジー(イマジネーション)であるなあと再認識する作品だ。そしてこの映画は力の抜きどころと入れどころが絶妙である。わざと力を抜き、さりげなく力を入れる。力を入れている部分を目立たせないのが非常にいじらしい。あと老若男女、人間が皆異常に可愛らしい。こういうなんだか知らないけど凄く好ましいぞ、という映画にはなかなか出会えない。UFOの登場シーンは必見。
(地上派で・2003年4月19日)

UFO少年アブドラジャン [DVD]

UFO少年アブドラジャン [DVD]