猫が星見た

映画の感想

オリーブの林をぬけて(ZIR-E DERAKHTAN-E ZEYTOON)

アッバス・キアロスタミ監督の「友だちのうちはどこ?」「そして人生はつづく」に続く三部作。
私は「友だち〜」は好きだが「そして〜」は苦手、そしてこの作品は再び好きである。他愛ないことを退屈に感じるかほほえましく感じるかは紙一重であるなあと思う。この作品は後者。
主人公の男の不器用なしつこさが徐々に好ましく思え応援したくなるので純粋という奴は恐ろしい。またラストシーンは秀悦。結ばれるであろうその先を描いてしまわないのがアジア流だなと思った。
(CSN1ムービーチャンネルで・2003年4月20日

オリーブの林をぬけて [DVD]

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