猫が星見た

映画の感想

耳をすませば

宮崎駿がプロデュース、『火垂の墓』『魔女の宅急便』で作画を務めた近藤善文が監督にあたった青春アニメ。中学生の男女が繰り広げる淡い恋愛模様を、さわやかなタッチで綴る。思春期の不安や、複雑な乙女心、将来への不安と憧れなど、恋愛ストーリーの定番的要素を瑞々しい人間ドラマとして昇華。劇中劇として登場する、『イバラード博物誌』の井上直久が手掛けた幻想的な美術も素晴らしい。本が大好きな中学生の少女・雫。彼女はある時、図書カードに何度も連ねられた男子の名を見つける。その男子・天沢聖司の名に、淡い恋心を抱く雫。だが実際の天沢は、ぶしつけで粗野なヤツだった・・・。

1995年であの服装はありえるのだろうか……。



ま、それはいいとして、1995年において、恋愛にはウブなのに自分の将来に対してははっきりしたビジョンを持っている中学生がどれだけいたのか、っつー話ですよ。そんなもん、部活、恋愛、部活、恋愛、勉強、でそんなこと考えようという考えもなかったですよ。正直、ジブリに出てくる子供って気持ち悪いくらい礼儀正しくてしっかりしていて嫌いです。ファンタジーにしてくれると、フィルターかかってどんなにスーパーレディでも許せますが。
ラストはあまりにもさぶくてさぶくてさぶくて、私の心が汚れているのは自分でもわかっとりますが、別にこんな映画で感動する清い心は欲しくないと思ってしまいました。
(2008年3月1日・日テレで)

耳をすませば [DVD]

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