猫が星見た

映画の感想

マイ・ブルーベリー・ナイツ(My Blueberry Nights)

ニューヨークのとあるカフェ。失恋したエリザベスは、この店のオーナー、ジェレミーが焼くブルーベリー・パイを食べ少しだけ心癒やされる。それでも、なかなか別れた恋人のことが忘れられない彼女は、ついに宛のない旅に出る。仕事をしながらメンフィス、ラスベガスとアメリカを横断していくエリザベス。彼女はその先々で、それぞれに愛を求め愛に傷つく人々と出会い、彼らと束の間の時間を共有していく中で新たな自分を見いだしていく。

何の魅力もありゃせん。
ウォン・カーウァイ映画といえば、その嘘臭さ故に、観る人の人生観やその日の体調によって上滑りの意味不明映画になる恐れのある映画ばかり撮っているが、それでも今までの作品には意味分からんでも“なにかある”みたいなもんはあった。
しかしこの映画には何もない。
なぜなら、設定も音楽も今までの作品の焼き増しオンリーだから。「花様年華」や「2046」の時もかなりの焼き増し度にイラっときたが、その比ではない。
あと、いつもウォン・カーウァイ映画に感じるニオイが全くスクリーンから伝わってこなかった。人の生活臭みたいなもん、やっぱアジアでしかだせんやろ。

そのうちホームページに更新あげます。http://fukuoka.cool.ne.jp/minitheater/
(2008年3月31日・映画館で)