これは私が観た中でもっとも死をリアルに描いている作品だと思います。
どんなエグイ映画よりショッキングな「死」がここにはある。
ただなんとなくの憎悪によって殺人を犯した主人公が死刑を受ける。その準備の淡々としたこと、あっけなさ、それに反しての主人公の生への執着心。この死刑シーンの凄さは後にも先にもないでしょう。
この作品にはまったく善人が出てきません。殺されるタクシー運転手も小悪人です。そして主人公の弁護士でさえも“何もしなかった”悪人なのです。
(2008年5月16日・DVDで)
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2005/07/23
- メディア: DVD
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