猫が星見た

映画の感想

ダウン・バイ・ロー(DOWN BY LAW)

舞台はニューオリンズ。ザックとジャックが、それぞれ警察がらみの罠にひっかかってOPP刑務所の同じ房に入れられる。そこに不思議な仲間、イタリア人旅行者のロベルトが加わって、脱獄からどことも知れぬどこかへ、3人は地獄とも天国ともつかぬ冒険の旅を重ねてゆく……。映画全編にジャームッシュ独特の奇妙な可笑しさが広がり、やはり同じくその全体に頽廃的な香りが漂う、ジャームッシュ・ワールドの王道的作品。ウェイツ(担当している音楽も秀逸)、ルーリー、ベニーニら出演陣も素晴らしい。


しびれる。最高に痺れる映画だ。

ぐだぐだ言うのは野暮。迷いなく5つ星をつける。
(2008年10月30日)