猫が星見た

映画の感想

ラスト・コーション(色・戒)

1942年、日本軍占領下の上海。ごく普通の女子大生チアチーは、抗日運動に心血を注ぐクァンに秘かな恋心を抱き、彼と行動を共にする中で次第に感化されていく。やがてチアチーは、日本の傀儡政府に協力する特務機関のリーダー、イーに近づき暗殺を遂行する危険な任務を与えられる。さっそく身分を偽りイー夫人に接近し、冷徹で異常なほど用心深いイーを誘惑する機会を窺うチアチーだったが…。


これの素晴らしさが分からない。というか、どこを見るべきか分からない。
スパイ映画としてみるのか、女性の生き方としてみるのか、愛欲の話とみるのか、選ぶべき視点が一杯あって迷う。
アン・リー監督の映画は常に登場人物と距離を置く客観的なものなので、ハマれば秀作なんだろうけど、そうでないとぼんやり散漫な感じがする。私は後者。
ただ映画自体はすごく丁寧に描いているのが分かるので星3こ。
とにかく中国製作でこんなに赤裸々に裸体を映しているのはおどろき。ほんと、びっくりするほど映ってる。
(2008年5月)

ラスト、コーション スペシャルコレクターズエディション [DVD]

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