猫が星見た

映画の感想

女が階段を上る時

夫を亡くした圭子は、外国人マスターが経営する銀座のバー“ライラック”の雇われマダムだった。よく店に来ていた利権屋の美濃部が、かつて圭子の下で働いていたユリに店を持たせ、そちらへ頻繁に出入りしているようだ。マスターからはユリのように体を張って売り上げを回復させろと言われてしまう。ある日、狂言自殺をするつもりだったユリが本当に死亡した。葬儀の席で圭子は美濃部に食ってかかるが、血を吐いて倒れてしまう。酒の飲み過ぎで胃潰瘍にかかっていたのだ。やがて圭子は客に体を許すようになるが、その度に裏切られてしまう。

女性を撮らせたらピカイチの成瀬巳喜男だなあと再認識。高峰秀子の強さと脆さを併せ持った表情が本当に美しい。男性はただ通り過ぎていくだけ。
単なるメロドラマではない。女性必見。

女が階段を上る時 [DVD]

女が階段を上る時 [DVD]