猫が星見た

映画の感想

海辺の家

建築事務所に勤めるジョージ・モンローは42歳の建築デザイナー。父親との確執が原因で、自分の息子ともうまくコミュニケーションがとれなかった。ついには妻にも逃げられ、上司との摩擦から会社もクビになる。挙げ句の果てに医者から余命3ヵ月との宣告を受けてしまう。再婚して幸せに暮らす妻。そしていまだに父を憎み続ける16歳になる息子。ジョージは初めて自分の人生に疑問を感じた。そして、昔からの夢だった自分の家を建て直すことを決意する。最後の夏、ジョージは反発する息子を無理やり手伝わせ、手造りの家を建て始めた……。

所謂泣かせ映画。
よくも悪くも大雑把で、父親が子供が小さい時を回想し幸せな生活を思い出す部分などは泣けるけど、後々考えると取って付けたような感動エピソードが多かった。
また、グレグレの息子が結構早い段階で父親に対して従順になったのも気になるし、それ以前に父親はそんなに悪い父親でもなさそうなのに、息子があそこまでグレた理由もよく分からない。ただの思春期の反抗期みたいな感じなのに、マリファナやよからぬバイトしようとするところも大げさだと思った。
悪い父親が自分の死を前にして、息子に何か残そうとする・・・この映画はただこのエピソードの為だけに作られていて、父親や息子の心理描写はおざなりなのだった。
あと、ちょっとコメディっぽい演出が多かったのも気になった。
よかったのは父親が子供の小さいときを回想するところだけ。

海辺の家 [DVD]

海辺の家 [DVD]