猫が星見た

映画の感想

思い出のマーニー

北海道の札幌に暮らす中学1年生の杏奈。辛い生い立ちから心を閉ざし、誰とも打ち解けることなく孤独な日々を送っていた。そんな中、持病の喘息が悪化し、転地療養のために海辺の村でひと夏を過ごすことに。そこで杏奈は、入江に建つ誰も住んでいない古い屋敷を目にする。地元の人が湿っ地(しめっち)屋敷と呼ぶその建物に、なぜか懐かしさを覚え惹かれていく杏奈。その屋敷は杏奈の夢の中にも現われるようになり、必ずそこには金髪の少女の姿があった。ところがある晩、湿っ地屋敷へとやって来た杏奈の前に、夢で見た金髪の少女が現われる。少女はマーニーと名乗り、“わたしはちのことは2人だけの秘密よ”と語る。そんなマーニーにだけは心を開き、いつしかかけがえのない友情を育んでいく杏奈だったが…。

病気⇒田舎で療養というパターンが多すぎるジブリであった・・・
その設定だけで古くさ〜と鼻白んでしまうのだが、うーん、私にはもう童心がないのだろうかそれとも童心の有無とは全く関係ないのかわからないが、主人公の杏奈の悩みにリアルさを全く感じなかった。
天涯孤独というのもそうだし、育ての親との距離感もそうだし、友達とうまくやれないのもそうだし、すべてのエピソードが嘘くさくてまったく響いてこない。ほんとに悩んでるわけ?という感じがした。
そんでなんでマーニーとはいきなり仲良くなれるのか、同じ外国人だから?なんでしょうか。そんな簡単なもんなんでしょうかね、人と通じ合うということは。
あのふとっちょの子もいい子と思ったんですが・・・なんも悪いことしていないのにあの杏奈の拒否の仕方は可愛くない、と思ってしまうばばあの私であった。
なんにせよ今時田舎の自然に癒される・非現実的な体験をする、なんて話は時代遅れのように思う。もっと当たり前の日常に、当たり前の発見をする、もしくは当たり前でない発見をする物語の方が子供も大人も疲れている現代人の心をうつんじゃないかな。