猫が星見た

映画の感想

ホワイト・バレット(三人行)

警察との銃撃戦により頭に銃弾を受けた強盗団一味のチョンが救急病院に搬送された。病院の女医師トンは、至急手術をしようとするが、チョンは人権を主張し、断固として手術を拒否していた。チョンから一味の情報を聞き出そうとするチャン警部は、強盗団の電話番号を聞き出すことに成功したかのように思えたが、それはチャンが仲間に連絡を取るためのワナで、チョンの奪還を狙う強盗団の魔の手が病院へと迫っていた。

ジョニー・トー作品にはどうしても期待しすぎてしまう。この十何年、積極的に見たいな、映画館に足を運びたいな、レンタル新作でも借りたいなと思える唯一の監督。コンスタントに作品を発表してくれるだけで嬉しいといっちゃあ嬉しいが、個人的には期待ほどは面白くなかったのでがっかり。
様々な伏線、主役三人の性格描写がしっかり組み立てられて、前半の静、後半お約束の銃撃戦の動、相変わらずのラム・シュー、最後まで一気に見ることができる。それだけでもう面白いのレベルなのだが、ジョニー・トーに慣れてしまうと、ふつーだったなとなってしまう。
平均以上に面白いけどすぐ記憶から消えそうな映画だなあと思ったのはなんでだろう。ちょっと変に暗すぎってのはある。あと病院だけが舞台なのと頭脳戦に終始しているので、動きが少ないってのもある。
主題歌がいいのと、ラム・シュー頑張れ!って画面の前で応援してた。それぐらいです。