猫が星見た

映画の感想

≒草間彌生 わたし大好き

前衛芸術家として世界的に知られる草間彌生の創作活動と日常を、1年半に渡って記録したドキュメンタリー。草間がF100号のモノクロ作品シリーズ「愛はとこしえ」50作を制作する風景に密着し、真っ白なキャンパスから作品が完成するまでの貴重な瞬間を克明に映し出し、多くの人々を魅了する草間ワールドの真髄に迫る。個性的なアーティストたちにスポットを当てたドキュメンタリー映画シリーズ「≒(ニアイコール)」第5弾で、2008年に製作・公開された。17年にリバイバル公開。

ドキュメンタリー映画は全く受け付けない私ですが、はじめてそこそこ面白いと思えたかも。
というか、草間彌生さんが面白いというだけですが。私たち凡人がギリギリ理解できる、ギリギリ際どい人って感じでした。それ以上いってしまうと、世の中が理解するのは厳しいかもしれない。
しかし一線を走っている人の欲望ってすごくて、凡人の私は圧倒されてしまったし、枯れかけた自分に少し元気をもらった気がした。
草間さんが商業的にも成功しているのって、人柄のよさもありそうだと思った。周りの人に礼儀正しいし、自然に感謝してる姿に驚いた。実際、事務所の人がいなければ多分今のような評価はされていないだろう。
監督の問いかけはつまらないことばかりで、もっともっと草間さんの面白い言葉を引き出せたかもしれないのが残念だが、とにかく草間さんの人間としての魅力はそこそこ見て取れる記録映画だと思った。