猫が星見た

映画の感想

ドラキュラZERO(DRACULA UNTOLD)

トランシルバニア君主ヴラド・ドラキュラ(ルーク・エヴァンス)が統治する国は栄え、人々は平和に暮らしていた。だがある日、ヨーロッパ攻略を狙うオスマン帝国が、彼の息子を含む1,000人の少年の徴兵を要求してくる。愛する妻(サラ・ガドン)や息子と国を守るため、ヴラドは大国相手に反旗を翻し、古代より伝わる絶対的な闇の力と契約を交わす。

 

ルーク・エヴァンスの見た目がかっこよく、ドラキュラにふさわしいな、と思った、のみです。その他は本当に凡庸で、クライマックスになるにしたがってどんどん面白くなくなるという微妙な映画です。

女目線からいうと、妻役のサラ・ガドンが君主の妻という感じがしなくて、単なる恋人で母というポジションの微妙なわがまま女なのでどうにもムカムカし、死んでしまう展開が全然悲しくないんですよね。息子もただのボンボン少年だし、この家族を守りたいがために闇の力を手に入れた悲惨さも伝わってこず。国民も簡単に君主を化け物扱いするし、こんなバカ者たちのためにそんな必死にならんでも、って思ってしまいました。ドラキュラだけが苦労人で人格者で、それ以外は浅慮な人物なのが、この映画のダメなところだと思いました。

うーん、ラスト、愛に帰結するには、それほど愛は描けていなかったです。てかラストもかなり締まりがなかったですね。90分程度の映画でこんな苦痛だったの久々かもしれません。アマプラの評価、甘すぎませんか?