猫が星見た

映画の感想

特捜部Q 檻の中の女(KVINDEN I BURET/THE KEEPER OF LOST CAUSES)

捜査ミスにより部下を失い、復帰後はすでに解決した事件の書類整理をする閑職部署・特捜部Qへ配属となったカール。上層部の指示を無視し、助手のアサドと共に、5年前に起きた女性議員の失踪事件を再捜査するが・・・

 

二日続けて胸糞映画を観てしまったぁ〜。昨日の「ブーリン家の姉妹」は美しい胸糞でしたが、今日は陰気な胸糞。しかめっ面のおじさんばっかり出てきますし、紅一点は胸糞の原因。暗い映画は嫌いじゃないですけど、なんか本当に鬱々します。明日は絶対明るい映画を観たいです!

 

さて、肝心の内容ですが、時間が短いのもあって、中だるみせず一気に観ることができます。謎解き要素もそれなりにあり、犯人の動機が判明するところはそれなりに驚くのですが(でも映画の演出方法として、捜査して判明するというよりは映像で勝手に見せてくるのはいけてない)、全体的にサイコな要素が強すぎて、観ている人間として、気持ちをどこにもっていけばいいのか迷っている内に映画が終わっていました。加害者には同情の余地があるんですけど、でもどこからどうみてもサイコ野郎なので不快感が先に立つんですよね。そしてそれ以上にぞっとする被害者は今までどうやってまともに生きてきたん?と思ってしまって生きてようが死んでようが気味が悪い存在でした。どうも原作があるみたいで、それにはちゃんと細部が描かれているんでしょうかね。映画のみを観ていると、余計なものが多いような、でも足りないような感じがしました。あんまり正義感なさそうな主人公がどんな奴かもいまいちつかめませんでしたし、深い闇がありそうなアサドの過去とかも気になりますし、その一方で話には全く関係ない主人公の義理の息子がちょろっと出てくるのが意味不明でしたね。

結局文句ばっかり書いているから凡作なのかもしれません。続編いっぱいあるみたいですけど、すぐ次が観たい!て感じではないです。

 

特捜部Q 檻の中の女(字幕版)

特捜部Q 檻の中の女(字幕版)

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