銭湯“幸の湯”を営む幸野家。しかし父の一浩が一年前に蒸発してしまい、銭湯は休業状態に。母の双葉は代わりにパン屋でパートをしながら中学生の娘・安澄を育てている。そんなある日、突然倒れた双葉は、ガンで余命2ヵ月と非情な宣告を受ける。ショックを受けつつも、現実に気丈に立ち向かい、家出した夫の捜索や銭湯の再開、学校でイジメに遭っている娘を叱咤して独り立ちさせる、といったやらなければならないことをリストアップし、すぐさま行動に移す双葉だったが…。
ラストは好き嫌いが分かれるところだと思いますが、私は嫌いです。わざとらしく子役に「あったかいね」とか言わせるところもいやですし、下品なタイトル文字が入るところもいやです。
全体的に、え〜そんなことあるの?あの子もこの子も宮沢りえもぉ?という不幸の事実+お母ちゃんの力強すぎる愛が、なんかすごく重くて軽く感じました。お腹いっぱいの不幸と元気の押し売りのダブルパンチは私にはきつい。
宮沢りえに関わった人はみんな、お母ちゃんすごいね、あの人はすごい人だ〜とかって言うんですけど、私にとっては?でした。母親ってまあ平均的にあんな感じで強いですよね。
会って間もない松坂桃李とか、探偵のおじさんとか、なんでそこまで盲目的にお母ちゃんを尊敬しているのか・・・あと杉咲花は、あんなすぐいじめに立ち向かう精神があるなら、元々いじめられることもなかったと正直思いました。彼女は演技はうまいのでそこの問題じゃなくて、とにかく演出の違和感が大きかったです。
すべてのエピソードが、感動のためにつくられたフィクションすぎて、監督が本当の痛みを知らない人間であることを物語っていたと思います。
精神的に恵まれた人が映画撮ってもなんにも面白くないですよ。
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