猫が星見た

映画の感想

2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

長江哀歌(三峽好人)

三峡ダム建設が進む街、奉節。山西省の炭鉱夫ハン・サンミンは、16年前に別れた妻子を捜してこの街にやってきた。しかし昔妻が住んでいた場所はすでに水に沈んでいた。サンミンは安宿に寝泊まりしながら、妻子の行方を捜すことにするが…。同じ頃、こちらも山…

真実のマレーネ・ディートリッヒ(MARLENE DIETRICH: HER OWN SONG)

1901年から1992年の激動の20世紀を生きたマレーネ・ディートリッヒ。彼女がスターの階段を駆け上がる出発点は1920年代のベルリンまでさかのぼる。当時、幼い子を抱える既婚者だったディートリッヒは、ナチスが台頭し始めた社会情勢の中で舞台や映画など芸能…

ブレイブ ワン(THE BRAVE ONE)

ニューヨークでラジオ番組のパーソナリティを務めるエリカは、婚約者デイビッドとの挙式を間近に控えていた。そんなある日、2人は愛犬を連れた散歩中に3人組の暴漢に襲われ、デイビッドが命を落としてしまう。幸せの絶頂を目前に絶望の淵へ突き落とされた…

緑茶(緑茶)

大学院に通う地味で内気な女性ファンは、理想の男性を求めて見知らぬ相手とのデートを繰り返していた。この日現われたのはサングラスをかけたキザな男ミンリャン。いつものように緑茶を注文するファン。友人から“一杯の緑茶で愛の行方が占える”と教えられて…

オーロラ(AURORE)

ドキュメンタリー「エトワール」でパリ・オペラ座の世界をカメラに収めたニルス・タヴェルニエ監督が、そのパリ・オペラ座のトップ・ダンサーたちを贅沢に起用し撮り上げた幻想的な劇映画。そこは踊りを禁じられた王国。ところが王女オーロラは誰よりも踊り…

彗星に乗って(ON THE COMET)

実写とアニメーションの合成で独特の作品世界を構築するK・ゼマンが、ヴェルヌの冒険小説に材をとっておくるファンタジー。アフリカのある町に駐留するフランス軍がスペイン人や現地の権力者と小競り合いを繰り返している1888年、彗星が地球に大接近、…

4分間のピアニスト(VIER MINUTEN)

ピアノ教師として刑務所を訪れたトラウデ・クリューガーは、机を鍵盤代わりに無心で指を動かしている女性に目を留める。彼女の名はジェニー。天才ピアニストとして将来を嘱望されながらも道を踏み外してしまい刑務所暮らしの日々。心を閉ざし、衝動的に暴力…

前世紀探険(CESTA DO PRAVEKU)

時間の川をさかのぼり、古代を探険することとなった4人の少年たち。その世界の空には始祖鳥や翼竜がはばたき、さらに4人の眼前では恐竜同士の激しくも過酷なバトルが繰り広げられる。古代世界を舞台に彼らのサバイバルが始まった。 実写とアニメを組み合わせ…

エディット・ピアフ〜愛の賛歌〜(LA MOME)

1915年、フランス・パリの貧しい家庭に生まれたエディット・ジョヴァンナ・ガション。母は路上で歌を歌い、日銭を稼ぐ毎日だった。その後、祖母が経営する娼館に預けられた彼女は、娼婦ティティーヌたちに可愛がられ束の間の安らぎを得る。やがて兵役から戻…

ベジャール、バレエ、リュミエール(B COMME BEJART)

2001年2月。モーリス・ベジャール率いるベジャール・バレエ団では、新作舞台「リュミエール」の準備が進められていた。“リュミエール=光”をコンセプトに、映画やバッハ、シャンソンといったものを重層的に織り込んだ壮大なバレエ。稽古場でダンサー一人ひと…

バレエ・カンパニー(THE COMPANY)

シカゴに本拠地を置く名門バレエ・カンパニー“ジョフリー・バレエ・オブ・シカゴ”。芸術監督のミスターAことアルベルト・アントネリの指揮の下、新たなシーズンが幕を開ける。ダンサーのライにとっては、いきなり同僚でもある恋人の浮気が発覚、最悪のスタ…

僕らのバレエ教室(FLYING BOYS)

バレエ教室に通うということがはみ出し者の象徴になっているので、バレエ好きの私にとっては……なのだが、実際バレエのタイツは普通に恥ずかしいので致し方ないだろう。特に若い男性にとっては。 タイトルに“バレエ”とついてる割にはバレエの果たす役割という…