猫が星見た

映画の感想

ホテル・アルテミス(Hotel Artemis)

近未来のL.A.にある犯罪者専門病院アルテミス。取り仕切るのは中年女性の通称"ナース"。ケガを負った訳ありの犯罪者たちが次々と治療にやってきた水曜日の今夜、ホテル史上最悪の夜を迎える・・・

設定は面白いグランドホテル方式映画。城砦のような異空間ホテルで繰り広げられる犯罪者たちの人間模様、なんですが、全体としてはチグハグな印象のストーリーでした。アクションなのか人間ドラマなのかサスペンスなのか、微妙なんですよね。ジョディ・フォスター演じるナースがそんな魅力的ではなく、抱えてるトラウマもまあそこまで大したことなくて(すみません)、私自身は彼女がすごく好きなんですけど、こういう映画にはシリアスすぎて向かないと思う。彼女が出てくると"人間ドラマ"になりすぎるんですよね。この映画は設定がSFで面白いから、少しキャラクターをはっちゃけた感じにして軽妙にしたら面白くなったと思う。ナース以外も、登場人物みんな普通の性格なんで笑、映画らしさがなくて全然惹きつけられなかったな。

ナースの御涙頂戴過去もだし、黒人の兄弟愛もだし、アサシン女の恋愛駆け引きもだし、ゴッドファーザー男の口の軽さもだし、全員の持っているエピソードがしょぼすぎて、観てる私は「マジでこれだけ?」みたいになってしまいました。ラストもなんだか・・・でしたね。もうひとひねり、ふたひねり欲しかったです。

ホテル・アルテミス(字幕版)

ホテル・アルテミス(字幕版)

  • ジョディ・フォスター
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オーバーボード(Overboard)

3人の子供をかかえるシングルマザーのケイトは、看護師資格の勉強をしながら、ピザ屋や清掃のバイトをして忙しなくままならぬ日々を送っていた。ある日、豪華船舶の清掃の仕事に派遣されると、船の持ち主で大富豪の御曹司レオナルドから理不尽なクビ宣告を受け、生活が大ピンチに。一方のレオナルドは船上で酔っ払い、あやまって海へ落ちてしまう・・・

最初から最後まで予定調和のなんの意外性もないラブストーリー。

これを観た100人中100人がストーリーを理解してその展開を読めるだろうというか、なんでこんなベタな話を映画にしたんだろうと思ったら、古い映画のリメイクみたいですね。

特筆すべきものなし、ただすごく楽に観れる。それだけです。アマプラで吹替版しかないですが、音声と字幕いじれば字幕版にできますんで、それだけお伝えしておきます。

 

オーバーボード (吹替版)

オーバーボード (吹替版)

  • アンナ・ファリス
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猫と、とうさん(Cat Daddies)

猫の魅力に取り憑かれたおじさんたちの話

意外と真面目なドキュメンタリーというか、ちょっとセンチメンタルな物語というか、おじさんのEテレ的コメントが邪魔というか笑、猫が大好きなんでもっと猫だけを見せてほしいというか、正直個人的にはあまり好きじゃありませんでした。90分が長く感じてしまって、そもそも邦題とアマプラのサムネからして、コミカルな雰囲気を勝手に想像していたので、完全に裏切られました。

猫飼いとして一つ言いたいのは、たまに職や精神が不安定なひとは自分も面倒もみれないのに動物を飼うなとか、やたらと動物を飼うことを咎めるひと(なぜかその人は動物飼ってないこと多い)がいますけど、まあそれは確かに確かかもしれませんが、苦しい時期に縋ったものが動物で、それで人生が好転したり強く生きていけるようになったひとは結構いるんで、そこまで他人の人生に厳しくしないでください。犬は知りませんけど、猫は嫌なものには近づかないので、猫がそこにじっとしてくつろいでいるんだったら、その飼い主が最安値の添加物満載のフードしか買えなくても別に構わないって思ってることですからね。

ただペット不可の家に住んでいるひとには容赦すなよ、とまあ現場からは以上です。

猫と、とうさん

猫と、とうさん

  • ネイサン・ケーン
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ザ・ザ・コルダのフェニキア計画(The Phoenician Scheme)

ヨーロッパの大富豪ザ・ザ・コルダは自身が計画している「フェニキア計画」実現のため、娘の修道女リーズルと家庭教師の男と共に、フェニキア全土の権力者へ出資をつのる旅に出るが、いたるところで暗殺者の罠が・・・

どのシーンも闇雲にシャッターをきったとしても全部ハガキになりそう、それくらい計算された映画美術です。色もね、本当にどのシーンも目を惹くおしゃれさ。隅々まで整っていて美しい。寓話的な世界観とマッチした素晴らしい美術だと思いました。

ストーリーは正直・・・どうでもよかったです。スカしたコメディって感じで、好きなひとは好き、嫌いなひとは嫌い、で、個人的にはラストはすごくよかったかな。ベニチオ・デル・トロが場末のビストロの店主って、まあ様になってしまいますよね。

誰かの最高の映画にはならないですが、映画好きはそれなりの評価をしてしまう作品。

 

ザ・ザ・コルダのフェニキア計画

シンデレラ 3つの願い(Tre notter til Askepott)

ノルウェー版新解釈シンデレラ

主人公がそこまでかわいくないのと、王子が馬鹿っぽいので、ぜんぜん楽しめませんでした。やっぱり古典はなにがなくともビジュアル頑張ってほしいです。

ストーリー展開も雑でしたね。元々のシンデレラを知っているから、こういうふうに変えてきたんだ〜と分かる程度。しかしなんで2021年にシンデレラの新解釈?凡庸すぎる作品でした。

シンデレラ 3つの願い

シンデレラ 3つの願い

  • アストリッド・S
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トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(九龍城寨之圍城)

香港へ密入国した陳洛軍は身分証を手にいれるために麻薬を盗み、売りつけた先の大ボスから追われることに。迷い込んだのは九龍城砦。九龍城砦を仕切る龍捲風に拾われ、九龍城砦というスラムの中で自分の居場所を手に入れたかのように見えたが・・・

え、アクション監督日本人なんですか!すごいですね!すごいです。しかも地味作じゃなくてこんな大ヒット作を日本人がアクション監督しているのは本当にすごいです。レジェンド・サモハンさんがやってるものだと思ってました。

映画の内容は正直・・・前半は面白いんですけど、後半はなんか酷くない?かなり大味で不満足でした。いや、名前もわからん顔も雑魚キャラっぽい大ボスの部下がなんであんなに強いん?気功の力すげー、てかもはや人間じゃない怪物とのアクションって面白くなくない?そもそもこれファンタジーアクションと思って観てないし。と思いました。香港映画老害ファンの私としては、最後の強敵はもっと大御所がやって欲しいんですよね・・・。

でも、香港スターレジェンドたちの古き良きヤクザ感が痺れるし、若い4人衆のイケメン度は眼福ではありました。そして最も観るべきなのは、九龍城砦の再現ですね!エンドロールをみるに、一番の見どころは九龍城砦なんですよ。混沌とした香港、せまっ苦しい香港さいこーな人にはたまらない美術造形だと思いました。求めてるものわかってるねーてな感じのその情熱に感服します。

 

A Film About Coffee

コーヒーにまつわる人と場所、コミュニティ

コーヒー産業をおこすことでコミュニティを形成するバイヤーの仕事、おいしさを最大限引き出すバリスタの仕事、こだわり抜く日本の職人、に焦点をあてたドキュメンタリー風映画。

コーヒー好きです、でも特にこだわりないです、という私でもそれなりに観れました。60分の作品ですし気楽に流し見です。観たからといって何が残るってことでも正直ないんですが。

手間を考えたら今までコーヒーは安すぎる、簡単に当たり前に消費されるものではない、というのがこの映画のいいたいことだったような気がします。しかし、アメリカ人にとってはへぇ〜なことでも、日本人にとっては(昭和世代だけかも)元々嗜好品の要素があるので、ピンと来ませんでした。あんな遠くから運んできてるんだから、まあ高くていいと思いますよ。

A Film About Coffee/ア・フィルム・アバウト・コーヒー

A Film About Coffee/ア・フィルム・アバウト・コーヒー

  • ダリン・ダニエル (スタンプタウン・コーヒー・ロースターズ)
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