猫が星見た

映画の感想

2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

愛と哀しみのボレロ(LES UNS ET LES AUTRES

BOLERO) C・ルルーシュお得意の少々絵空事めいた人生模様が世界規模で錯綜する、パノラマのような愛の寓話で、いくらなんでも話を拡げすぎの感はあるが、ルルーシュの、観る者をフィクションの波にさらう語り口は健在で、核となるG・ドンの素晴らしい踊り…

ボルベール(VOLVER)

失業中の夫と15歳の一人娘パウラを養うため、せわしなく働くライムンダ。明るくたくましい彼女にも、10代の頃、確執のあった母がそのまま父と一緒に火事で亡くなってしまうという苦い過去があった。そんなある日、夫がパウラに関係を迫り、抵抗したパウラに…

ミス・ポター(MISS POTTER)

1902年のロンドン。世の中には、まだヴィクトリア王朝時代の封建的な風潮が残り、上流階級の女性が仕事を持つなど考えられなかった。そんな中、裕福な家庭に育った32歳の独身女性ビアトリクス・ポターは、幼少の頃に湖水地方で出逢った動物たちの物語を絵本…

トワイライト−初恋−(TWILIGHT)

母の再婚を機に父親と暮らすため、アリゾナから霧に包まれたワシントン州フォークスの小さな町に引っ越してきたベラ・スワン。彼女は転入した高校で一際ミステリアスな雰囲気を漂わす5人の男女と出会う。彼らは町医者のカーライル・カレンに養子として育て…

イタリア的、恋愛マニュアル(MANUALE D'AMORE)

本国イタリアで大ヒットしたオムニバス・タッチのロマンティック・ストーリー。年齢ごとに変わる様々な恋愛の形を4組のカップルを通してユーモラスに綴ってゆく。監督は「踊れトスカーナ!」などの脚本で知られるジョヴァンニ・ヴェロネージ。 『第一章:め…

さよなら、さよならハリウッド(HOLLYWOOD ENDING)

アカデミー賞を2度獲得した実績を持ちながら、今ではすっかり落ちぶれてしまった神経症気味の映画監督ヴァル・ワックスマン。そんな彼のもとにある日、「眠りなき街」というハリウッド映画の話題作の監督という願ってもないオファーが舞い込む。しかし映画…

一人息子

しみじみ、という言葉が似合う映画。 観ていると現代の私の身にもつまされる部分があってちょっと辛いんだけど、ラストがなんともいえない。 世の中、何者にもなれない人ばかりなのだけど、心の芯から生まれる優しさを忘れなければ人間の存在意味ってのもあ…

レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―(赤壁)

80万の曹操軍をわずか5万で迎え撃つ劉備・孫権連合軍は、軍師・孔明の知略と指揮官・周瑜の活躍でどうにか撃退に成功する。思わぬ大敗にも依然圧倒的な勢力を誇る曹操は、2000隻の戦艦を率いて赤壁へと進軍する。そんな中、曹操軍には疫病が蔓延してしまう…

映画は映画だ(MOVIE IS MOVIE)

韓国の人気スター、ソ・ジソプとカン・ジファンがヤクザと映画スターという対照的な2人の男を演じる異色ドラマ。鬼才キム・ギドクが原案と製作を担当し、ギドク作品の助監督を務めてきたチャン・フンが本作で監督デビューを果たした。人気俳優のスタは新作…

PLASTIC CITY プラスティック・シティ(PLASTIC CITY)

幼い頃にアマゾンのジャングルでアジア系ブラジル人のユダに拾われ、息子のように育てられた日系ブラジル人のキリン。青年となった今では、ユダの右腕としてショッピングモールの闇家業に従事する日々。そんな中、裏社会を仕切るユダの失脚を狙う勢力が台頭…