猫が星見た

映画の感想

手紙

 川崎のリサイクル工場で働く青年、武島直貴。積極的に話しかけてくる食堂の配膳係・由美子とも打ち解けることなく、人目を避けて生きる彼にはある秘密があった。兄・剛志は、弟を大学に行かせるため学費欲しさに盗みに入った邸宅で、誤って人を殺してしまったのだ。無期懲役で服役している剛志からは毎月手紙が届いていた。しかし、それが元でリサイクル工場でも兄のことが明るみとなると、直貴は工場を後にする。やがて、大好きなお笑いでプロになる夢を抱き、徐々に頭角を現していく直貴だったが…。

カタルシスがすごい。ラストで流れる問答無用の涙に星4つ。
ストーリーは無難で特筆するものはない、けどつくりは丁寧で好感が持てる。
山田孝之の漫才はなかなかだし、エリカ様は強くてかわいい(でも関西弁が変すぎる)し、玉鉄は彫刻のように美しかった。
吹越満とのシーンでの免罪と、ラストシーンのつながりが素晴らしく、肝心なところできっちりやってくれる誠実な作品だと思った。
泣かせ映画と侮るなかれ、なかなかです。


手紙

手紙