猫が星見た

映画の感想

RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語

一流企業のエリートサラリーマン筒井肇は、50歳を目前に取締役への昇進を告げられる。その一方で、リストラのために親友の川平が工場長を務める工場の閉鎖を進める責任者を任されることに。さらに、家庭を顧みず仕事一筋だったばかりに、妻や娘との間に知らず知らずのうちに溝が深まっていた肇。そんなある日、故郷の島根で一人暮らしをしていた母・絹代が倒れたとの連絡が入る。追い打ちをかけるように、川平の交通事故死の報が届く。そんな時、幼い頃に必死で集めていた電車の切符の束を見つけた肇は、地元ローカル線“一畑電車”の運転士になるという子ども時代の夢を思い出すのだが…。

予想通りの展開しかない映画。
ひねくれ者の私はなんだかな〜と思いつつも、まあ普通に観れてしまうクオリティーである。
しかしあれだけ簡単に沢山の従業員をリストラできてしまう人が、ちょっと自分の生き方に疑問もってすぐ自分の夢追いかけて成功してしまうなんて、世の中は不公平だな、とやっぱりひねくれた私は思ってしまう。弱者を切り捨てたエリートサラリーマンが、乗客を親切に助けたりしている姿をみると、うーむとなってしまうのだった。
そのあたりの繊細な部分は全然考えられていない映画だった。