猫が星見た

映画の感想

ホームレス中学生

大阪の中学2年生、田村裕は一学期を終え、夏休みを楽しみに帰宅。ところが、玄関の前には“差し押さえ”のテープが貼られ、中に入れない状態となっていた。あまりに突然の出来事に、大学生の兄・研一、高校生の姉・幸子と共に茫然自失となる裕。すると、そこへ父親の一朗が自転車に乗って現われ、“これからは各々頑張って生きてください…解散!”とだけ言い残し、そそくさと去っていくのだった。7年前に母親を亡くし、借金が原因で親戚とも音信不通のため頼るアテのない田村一家。それでも裕は気丈に振る舞い、兄姉のもとを離れ独りで生きていこうと決意する。やがて、辿り着いた公園を住処にホームレス生活を始める裕だったが、近所の子供たちと激しい縄張り争いを繰り広げ、雑草やダンボールで空腹を凌ぐなど、その生活は過酷を極めていく…。

3回ウルっときたので星4つ。既に日本国民の殆どが知っている(嘘です)エピソードだけで構成されているけど、それでもじっと見ちゃうんだよなあ。自分が貧乏話好きっていうのもあるけど、なんででしょ。映画としてアクがないのがこの手には最適。
脇役がよい。特に池脇千鶴のおねんと田中裕子のおかんは最高。
(2008年11月・京都の映画館で)