猫が星見た

映画の感想

消されたヘッドライン(STATE OF PLAY)

ワシントンDC。時を置かずに発生したある2つの事件。ひとつはドラッグ中毒の黒人少年スタッグが何者かに射殺された事件。もう1つは、国会議員スティーヴン・コリンズのもとで働く女性職員ソニア・ベーカーが出勤途中の地下鉄で不可解な死を遂げた一件。そしてソニアの悲報に、コリンズが衆人の前で冷静さを失い涙を見せたことで2人の不倫疑惑が浮上、マスコミの格好の餌食に。コリンズと大学時代からの友人である地元紙ワシントン・グローブの敏腕記者カル・マカフリーは、マスコミから逃げるコリンズを自宅に匿う。コリンズはカルに対して、ソニアの死は一般に報じられているような自殺ではないと主張。折しも、スタッグ殺害事件を追っていたカルは、図らずもスタッグとソニアの接点を突き止め、別々と思われた2つの事件がひとつの大きな事件に発展する様相を見せ始める。カルは真相を求めて、相棒となった女性記者デラとともにさらなる取材を進めていくが、その先には彼らに身の危険も及ぶほど巨大な陰謀がうごめいていた…。


ネタバレご注意








結構面白かった。前半に限って言えば緊張感があってとても面白かったといえる。
私はラッセル・クロウが苦手で嫌いだったが、普通に演技のうまいおっさんと認定。小汚いけどクレバーという主人公に相応しい抑えた演技で(顔はともかく)かっこよく見えた。
それにひきかえベン・アフレックのなんともいえないキモ悪さ。きっとそのキモ悪さを見込んでキャスティングしたんだろう。彼は元々キモい上に演技もキモい。一流大学を出たとはとても思えないしまりのない顔。こういう顔で政治家やら不倫やらをやらせると本当にリアルだ。

ストーリーに関してだが、ラストはいまひとつ分からなかった。なんで嫁のあの一言がコリンズが黒幕であるってことを示してるんだろうか。一番重要なところがわかりにくいのは残念だった。……というか私だけ?
見所は真ん中らへんの地下駐車場のシーン。息止めて観てました。
サスペンス好きな人には自信を持ってお薦めしたい。
(2009年5月)