猫が星見た

映画の感想

英国総督 最後の家(VICEROY'S HOUSE)

1947年、植民地インドの統治権の返還を決めたイギリスは、主権委譲の任に当たる最後の総督としてマウントバッテン卿を送り込む。こうして妻エドウィナと娘パメラを連れ立って、首都デリーの総督官邸へとやって来たマウントバッテン卿。そこは500人もの使用人が仕える想像を絶する大邸宅だった。さっそく関係者を招いて独立へ向けた話し合いが行われるが、統一インドとしての独立を望む多数派のヒンドゥー教徒と、分離してパキスタンの建国を目指すイスラム教徒のムスリム連盟との対立は激しさを増していく。そんな中、新総督のもとで働くヒンドゥー教徒の青年ジートはイスラム教徒の娘アーリアとの愛を育んでいくのだったが…。

重いテーマのわりに軽い感じに仕上がっているので観易いです。

パキスタン建国がこういう流れだったことを知らなかったので、勉強にもなりました。

しかし宗教を作った人は本当に罪深いですね。宗教と権力って争いの元でしかない。子供の時はそんなもの必要ないのに、大人になるとそういったことの違いや欲望で人を殺してしまうんですから、本当に不思議です。人間なんて、産まれて、食べて、死ぬだけなのにね。

日本の国民性や環境だと、考えや宗教が違うことで殺し合うというそこまで激しい考えには至らない、のでこういう映画もつくることは出来ないと思います。最近の邦画でこういうのありますか?アニメか中二病の恋愛物しか作ってなくないですか?多分それしかお客が入らないからそうなるんでしょうけど、そう思うと日本人やばくないですか?とか老害っぽいことを言っておきます。多分国としてまだまだ幸福だから、ぐっとくる映画が出てこないんでしょう。今後国力がどんどん衰退するに従って、邦画のいいのが出てくるかもしれませんね。

この映画は、歴史に詳しい人には物足りないかと思いますが、私のように知識ゼロの人にはちょうどいいゆるさでした。時間も短くてそこが最高。

 

英国総督 最後の家(字幕版)

英国総督 最後の家(字幕版)

  • 発売日: 2019/02/21
  • メディア: Prime Video