猫が星見た

映画の感想

悪人

長崎のさびれた漁村に生まれ、自分勝手な母に代わり、引き取られた祖父母に育てられた青年、清水祐一。現在は、土木作業員として働き、年老いた祖父母を面倒見るだけの孤独な日々を送っていた。そんなある日、出会い系サイトで知り合った福岡の保険外交員・石橋佳乃を殺害してしまった祐一。ところが、捜査線上に浮上してきたのは福岡の裕福なイケメン大学生・増尾圭吾だった。苦悩と恐怖を押し隠し、いつもと変わらぬ生活を送る祐一のもとに、一通のメールが届く。それは、かつて出会い系サイトを通じてメールのやり取りをしたことのある佐賀の女性・馬込光代からのものだった。紳士服量販店に勤め、アパートで妹と2人暮らしの彼女もまた、孤独に押しつぶされそうな毎日を送っていた。そして、話し相手を求めて祐一に久々のメールを送った光代。やがて、初めて直接会うことを約束した2人だったが…。

お久しぶりです。有名作を観てみました。

どうしようもなく暗く抜け出せない現実を描くなら、もっと目を背けたくなるほど悲惨にしてほしかったです。所々大作っぽい安易さ、説明台詞とか泣かせ台詞があって、やっぱり最近の邦画は悲惨になりきれないと実感。映画っぽいファンタジーさもなく、暗いけど胸が痛くて目を背けたくなるほどじゃない、一方で映画的カタルシスが得られるわけでもない、なんだかつまんない映画だなあという感想です。役者が熱演しているわりには、たぶんすぐ忘れてしまう映画だと思いました。

悪人 スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]

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