16世紀、イングランド王ヘンリー8世は妃との間に男児が恵まれず、関係は冷える一方であった。そこに目をつけたノーフォーク公とブーリン卿は、国王を領土へ呼び、ブーリン家の長女・アンを接待させ愛人候補に仕立てようとするが、国王が目にとめたのは次女のメアリーだった。
最近観る映画にことごとくバカな男しか出てこないのはなんででしょうか。王もバカ、父親もバカ、叔父もバカなんですよね〜。そして弟はかわいそうなくらいとばっちりバカでした。
身の丈に合わない野心は全てを焼き尽くす、典型的なお話です。しかし史実なんですか、これ。人間の最大の欲望って他人を蹴落とすことなんですね、きっと。
アンは賢い女のように一見描かれているけど、まあアンもおバカさんでした。身の程を知らないので、結局バカみたいにわめきちらかして失敗してしまう。画面を観ながらずっとコイツばーかばーかって思ってました。そして身の程を知っているメアリーだけが幸せになるのでした・・・ってなんか、日本昔話みたいだな。
衣装が大変美麗で、胸糞悪いストーリーとは裏腹に、うっとりしてしまいました。美しい女性と美しい衣装があれば、まあ頑張って観れるってことが証明されました。
加えて、冷静に思い返すと、観てる人をうんざりさせていらつかせるほど、役者陣は演技うまかったと思います。話は全然好きじゃないけど。