猫が星見た

映画の感想

パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト(Pirates of the Caribbean:Dead Man's Chest)

なんか話が分かりにくいなーと思うと100%戸田奈津子翻訳である。私は聞いてすぐ分かる程英語が得意とかでは全くないが、日本語が変なのは分かる。戸田さんは第一人者で素晴らしい点もあるとは思うのだが、今それなりに翻訳のプロが育った中でのその英語力と日本語力は微妙だと思う。スターが来日した時の通訳とか聞くとかなり適当に訳しているのが私ですら分かってしまうので頂けない。プロはミーハー心は抑えるべきだと思う。私はほとんどアジア映画ばっかり観るので戸田さん翻訳の被害にあうことは少ないのだが、ハリウッド映画が好きな人にとってはこの人の存在は苦痛ではないかと思う。会話の機知を楽しむようなこういう映画で訳が微妙だと正しく映画を楽しめない気がする。最初から最後までのりきれなかったのは映画自体が本当に楽しくないのか訳が悪いのかよく分からなかった。そんなに言うなら自分で英語勉強しろよと言われそうだが、翻訳家ってプロだろ?仕事だろ?その楽しさを巧く伝えるために存在するんだからちゃんとやるのが当然と思う。私は戸田さん以外の訳で違和感を感じることはほぼないので、戸田さん以外は丁寧にやっているとは思うが。
キーラ・ナイトレイの立ち位置が1とは微妙に違ってきて変なように感じた(オーランドよりデップに心惹かれてるようだ)のだが、それも訳のせいなのだろうか。なんというか映画好きとしてはもう戸田さんには引退して欲しいなあと思う。
恒例のエンドロール後のおまけカットが一番印象に残ってる。
WOWOWで・2006年6月3日)

パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト スペシャル・エディション [DVD]

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