出版業を営むブロシャンには密かな楽しみがあった。それはバカな人間を招待しては仲間で笑い物にするという晩餐会だ。今回はマッチ棒の工作が趣味という税務局勤めのピニョンという小男を見つけたのだが、当日ギックリ腰になり動けなくなったブロシャンはピニョンと二人きりになってしまうのだった……。この手の人情喜劇をやらせたらフランス随一のF・ヴェヴェール監督作で、ブロシャンとピニョンのやり取りと、テンポよく展開されるストーリーが小気味いい。
エスプリってやつですか。
面白い部分もあるけど、そうでない部分も結構ある。
バカな人間を笑いものにするっていうのを粋として受け止められるかそうでないか。
私は映画の中のこととしてもちょっと胸糞悪く感じたから、それほど映画を楽しめなかった。
うーむ、ピニョンがそんなにバカとは思えないからかな。私がおかしいのか、彼は普通の市井の人だと思うんだけど。お調子者のおっちゃんって感じ。
まあラストの終わり方は面白かった。
(2009年5月)
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