猫が星見た

映画の感想

空気人形

是枝監督の芸術に似せようとしたただの変態映画(いや、それも変態映画に失礼なくらい)

ねたばれ注意




ファ○ク!!こんな映画クソくらえ!!と言いたい。
しかし世間の評価はいいらしい。映画をよく観る人ほどこの映画を好きらしい。
やめてよ〜と叫びたくなる。これって嘘しかないじゃん!嘘の中にちっとも本当のことなんて見出せないじゃんよ〜。よく観てよ〜、この映画がダメってことは私は映画好きじゃないの!?素晴らしい映画がわからないってことかよ〜〜〜と落ち込む。

板尾のキャスティング、これもう嫌悪感感じさせようとするだけのキャスティング。あざとい!
ペ・ドゥナ、可愛い、裸綺麗、カタコト可愛い。あざとい!!


昔私が自分のセンスは素晴らしいと疑わなかった頃、映画撮った時にこんなのに似た作品が出来上がった覚えがあります。気持ちの根っこの部分をなんとか遠回りに表現しようとして結局薄っぺらになって愕然とした覚えがあります。
これもねー本当に学生映画っぽい。アイデアしかない。アイデアがぽんっぽんってあってつながりがない。
根本的に、のぞみが純一を好きになった理由がさーっぱり分からんのです。
心を持ったってんなら、一心に愛してくれていた板尾を好きになるべきだと思いますよ、私は。
純一のどの部分に惚れたのか全く説明なし!あんな死んだ魚の目の男のどこが魅力的なのでしょーか。

その他、人間の世界のみじめを表現した数々の造形が酷く嘘!
岩松了のみみちい卵かけがわざとらしい!一人暮らしならどっちかっていったらパン食うって!(朝ご飯っぽいし)
余貴美子の造形も極端、あんな年寄りの受付嬢はそもそもいない!とっくに首きられてるって!
星野真里の家はもっと蛆虫とか沸いてるはず!冬じゃないみたいだから、食べ物なんてすぐ腐って部屋中がくさくてそしたら星野真里もくさくてスーパーとかいけない!ゴミ袋が綺麗すぎる!
嫌悪感感じさせたいなら、もっと本当のエグさを見せ付けてよ!頭で考えてこんなもんかな?っていうエグさじゃうそ臭くて本当に腹立たしい。
監督は最低の思いをしたことない人なんでしょうか。汚いものをみたことないんでしょうか。人間の惨めさに対しての監督の思いはナッシング。本当に何にも感じられない。軽蔑も、優しさも何にもない。

まあ監督はペ・ドゥナの裸を撮りたかっただけなんじゃないかと。
純一が空気を入れたり抜いたりする所が一番エッチっぽかったですから。空気が抜けた時にゴムになって、すごい醜いペ・ドゥナになってたら、私は監督を見直しましたけど、そのシーンに限ってはずっとリアル裸でしたから、多分あれが撮りたかっただけなんでしょ。
こんなお上品なエロはいらなーい
(2009年11月2日)