猫が星見た

映画の感想

ロープ/戦場の生命線(A PERFECT DAY)

戦禍に苦しむボスニアで、水確保のために、井戸に落ちた死体をロープで引き上げようとする国際援助活動家たちの、なんとも苦い数日間。

 

単純な題材の中で、意外と複雑にエッセンスが絡んできて、結構面白かったです。

戦争によっておかしくなってしまった人たち、その環境を整えようとする人たちの努力と徒労、別に誰も悪人でもなく正義を掲げているわけでもない描き方なのが私にあっていました。

ただ、ベニチオ・デル・トロが女癖悪いエピソードが話の中でちょいちょいでてくるのは微妙でした。あんまりストーリーと関係ないやんか。なんでこの要素の比重多くしたんでしょうかね。

ティム・ロビンスはびっくりするくらい本人だとわかりませんでした。役者ですね〜。

暗すぎず明るすぎる、戦争物ですが、シニカルな内容でしんみりしすぎていないので、私は好きです。