猫が星見た

映画の感想

ハワーズ・エンド(Howards End)

中流で知的好奇心旺盛で進歩的なシュレーゲル家の次女・ヘレンは上流階級のウィルコックス家次男ポールと恋仲に。婚約すると実家に伝えて間も無くポールがそんな気が無かったことが判明し両家は気まずい関係に。その後、ロンドンのシュレーゲル家の隣にウィルコックス家が引っ越してくることになり・・・

 

イギリスっぽさをすごく感じる映画で、そういうのが好きな人は好きだと思います。派手な展開も美人も何も出てきませんけど、階級社会をうまく描いているからか、なんでか知りませんがかなり観れる映画で、映画は1時間半がベストという私でも2時間半ちゃんと観ていました。

最初から最後まで疑問なのが、シュレーゲル家の長女メグは、進歩的で知的なのに、なんであんなバカなヘンリーじいさんと結婚したんだろうか。ヘンリーのプロポーズも唐突だし、それを受け入れるメグも?だし、その後も結構バカ夫のバカな考えを尊重しているから、すごく違和感がありました。もしかしたら、メグはオールドミスの自分の未来や兄妹のことを考えて、財産目当ての計算づくだったんだろうか?ヘンリーの死んだ妻と仲良くしていたのも、それが狙いだったとしたら、とってもよく出来ている映画だと思います。ということは、エマ・トンプソンしか勝たん、なんですかね。