猫が星見た

映画の感想

笑うなら、今。新宿文化センター落語会

ここ15年は関西在住で落語といえば上方落語ばかりきいてきて、江戸は柳家喬太郎さんくらいしかきいたことない。3月に上京してきて、これは豪華なんじゃない?と第6感がいっていたので、ききに行ってきた。

私が生粋の関西人じゃないからなのか、正直上方落語よりききやすい。上方落語(古典)だと、何言ってるのかわからない時があるのだが、江戸落語はそれがない。キレがあってメリハリがあってテンポがいい。まくらも嫌味がなくて面白い。なんだろう、滑舌や発声の問題?

春風亭柳枝「堪忍袋」、三遊亭萬橘「猫と金魚」、桂宮治ちりとてちん」、立川談修「人情八百屋」。

どれも面白かった。4本きいてどれも面白いとはめちゃお得。

みなさんかなり風格があって、それなのに40代なのは驚いた。上方の同年代の噺家さん、負けてるよーな。江戸の方が数をこなしているのかな?技を自分のものにして、余裕が感じられたし、あ、そこに確かに人がいて喋ってるな、という臨場感があるし、その場面が容易に想像できた。上方だと、40代の噺家でも頑張って覚えて喋ってるな〜という感じがいつもしていたのに、今日はそういう不自然さがなかった。上方だと色々なお作法が多すぎて保守的なのかもしれない。東西共通してるのは、来場者の年齢層の高さ。東京でも95パーセントはシニアだった。こんなに面白くても若者は見向きもしない。

久々に落語きいて疲れずに楽しかった。