猫が星見た

映画の感想

オートクチュール(Haute couture)

ディオールのアトリエ責任者エステルは、次のコレクション後に引退させられる。そんなある日、エステルは地下鉄でバッグをひったくられる。犯人のジャドは移民で団地暮らし。バッグの中にユダヤの星のネックレスが入っていることを仲間に咎められ、アトリエへ返しに行こうとするが・・・

個人的に嫌いな映画でした。

ジャドに本当に魅力がない。口が悪いとか品がないとかは育ちなんでいいんですけど、根っこから可愛げがなくて、見ているとムカムカしてきます。問題を起こして自己中心的な振る舞いをしてアトリエを飛び出しても、すぐに戻ってくるのを許される。ただ器用な指先を持っているっていうだけで?なんで?フランス人寛容やな〜、というようにみえてしまう演出でした。そうみてしまう自分の性格が悪いだけかもしれないですが、香水速攻で盗んで悪びれず誰にも彼にもつっかかって、でもなぜかうまくいっているという謎の展開はさすがにどうなんだろうと思いました。

オートクチュールをじっくり見るようなアート映画でもなく、退屈な偽母偽娘の人間ドラマでした。