孤独な女王陛下の寵愛を競う2人の女官のお話
期待はずれでした。
まず、宮廷物で女性が美しくないというのは心底がっかりする私です。顔が微妙というのはありますけど、それ以上に衣装とかも凝っているのに全然美しく感じませんでした。女王陛下は醜い女性という設定ですからあれですけど、女官もどうも美しくないんですよね。レイチェル・ワイズって私結構好きだったんですが、あえての魅力ゼロな感じに演出されていて、監督は女性がとにかく嫌いなんだなきっと、と思いました。憎悪や嫉妬、欲望の中にも女性の美しさを描き出そうとすればできるはずですが、それらが皆無。とにかく醜くて、ただ醜いという。
女王陛下の部屋から戻る廊下で、計略に失敗したエマ・ストーンがShitを連発するシーンがありますけど、なんかモヤっと微妙な気持ちになりました。歴史物・文芸物のような雰囲気を漂わせつつ、そういうところで雑で安っぽさがあるのが不愉快でした。美しさを排除したならストーリーの演出を頑張ってほしかったですけど、権力争いの部分も平々凡々でしたしね。残念ながら2時間浪費した、って感じです。