猫が星見た

映画の感想

ハンブルク・バレエ「椿姫」を観てきました

最近バレエにはまっています。
といっても小難しいコスモで観ているわけではなくて、ただ綺麗だなあとかソウルだなあとか人間って素晴らしいなあという小学生のような感覚でただただ観ているのが好きです。
実際に劇場でバレエを観たのは今回で4回目。技の名前(技って言っていいの?)も全然知りません。
ので、もしこのブログを観ている方でバレエに詳しい方がおられたら、私の無知な感想にはあ???と思われるかもしれませんが、なにとぞお許し下さい。






ということで、4回目のバレエ鑑賞に行って来ました。
椿姫は一通りストーリーは知っていました。なんかオネーギンとかぶってると思ってるのは私だけでしょうか。
振付家が有名っていうだけでチケットを買ってしまいましたが、ハンブルクバレエとはいかほどやと期待しつつ第一幕…………なんか地味……しかも席が意外と遠い。センターではあるんですが、舞台から結構離れてて顔の表情がよく観えない。シュツットガルトバレエのオネーギン公演の時に、こういう演技が重要な劇は表情が見えるところで観なきゃいかんと思ったのにその反省がちっとも活かせてない。とりあえずオペラグラス併用で頑張ることにした。

マルグリット役のブーローニュさんはしょっぱな元気よく足を上げていてちょっと雑に思えましたが、あれは彼女独特の踊りなんでしょうか、2幕以降はそれほど気にならず、逆にリフトの時なんかはすごくシャープで綺麗に見えました。アルマン役の男性はうーん、技術的にはうまいように思えましたけど、なんというかバレエではやっぱり男の人は脇役な気がしました。どんだけ美しくても女性ばっかり見てしまう、私は。
あまりにも1幕が退屈だったので、2幕以降は表情を中心に心理を追うようにして観たら、だんだんのめりこんでいきました。踊りを観るというよりは演技を観るという心持で。
2幕全体、素晴らしかったです。見せ場ばかり。特にアルマンのお父さんとマルグリットが踊る所はよいですね。マルグリットの切ない気持ちが伝わってきました。あと、有名らしい黒衣のパ・ド・ドゥは始まりのポーズがすごく美しい、かつ全体も魅せてくれます。3幕は回想の舞台演出が魅力的でした。
強烈なカリスマ性、パワーはないものの(先月シルヴィ・ギエムの「ボレロ」を観ました、最高でした。3/20にNHKの芸術劇場でTV放送するらしいです。22:30から24:45に放送。興味のある方もない方も是非ご覧下さい……私は回し者じゃないよ)素晴らしい舞台だったと思います。一体感もすごくありました。

でもね、隣のおばちゃんが途中いびきかいて寝てたの。これ、2万2千円の席だぜ〜〜〜!?起きてからも座りなおしたりハァーハァー退屈そうに溜め息をつく始末。ほんと、感じ悪くてムカムカしてきて集中出来なかったのが悔やまれます。最近ちょっと心身ともに疲れているので、人の楽しみ奪う奴は死んだらいいと本気で思いました。興味ないなら家で寝とけよ……。てか興味ないのになんでこのチケット買ったんだよーーーと思ったら、興行元が……系かあ……。げっパンフレット買っちゃったよ……○○にお金落とすなんて不覚。なんかおかしいと思ったんだよなあ。野球少年っぽいガキがいるし、近所に買い物いくような服装の人もいるし……。芸術は情熱とか楽しみとかじゃなくて結局は金だけかあと思ったらほとほとうんざりしてしまいました。あの席で2万2千て高すぎる……。しかも変な客まで連れてきやがって……。ギエムの公演の時は1万5千円でもうちょっと前で、泣いてしまったほど感動したので、それに比べると……?ではある。


ということで、興味のない方には全くどうでもいい話。興味のある人には大したことない感想、ですみませんです。