猫が星見た

映画の感想

しゃぼん玉

親の愛情を知らずに育った伊豆見翔人。女性や老人を狙って通り魔や強盗傷害を繰り返し、当てのない逃亡生活を続けていた。ある日、宮崎県の山深い椎葉村で道端に倒れていた老婆スマを偶然助けたことがきっかけで、彼女の家に居着いてしまう。そして、彼をスマの孫だと勘違いした村の人々や、出戻りの美女・美知との思いがけない交流が始まる伊豆見だったが…。

林遣都の演技が素晴らしい、風景が美しい、ストーリーの掘り下げ方は今一歩だが、久々に映画っぽさを感じられた映画だった。
そこまで抜きん出た映画では正直ないのだが、林遣都の演技が予想以上に突出していて、静かに魅せてくれる。人生において居場所があるということが全てなんだ。

しゃぼん玉 [Blu-ray]

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愛を積むひと

東京下町の工場をたたみ、大自然に囲まれた北海道美瑛町に移り住んだ夫婦、篤史と良子。外国人が住んでいた洋館で第二の人生を満喫する良子に対し、仕事一筋だった篤史は手持ちぶさたで時間を持て余してしまう。見かねた良子の提案で、篤史は家を囲む石塀作りを始めることに。そんなある日、良子が以前から患っていた心臓病を悪化させ、この世を去ってしまう。悲しみに暮れる篤史は、やがて良子が自分宛に手紙を残してくれていたことを知るが…。

邦画でいい作品て言われているのって、レベル低くないですか?
好みの問題なのか、とにかく病気ものが多すぎるし、もーなんちゅーか感動させるためのご都合主義すぎて、レベル低ーっていつもなってます。
日本人監督の精神が恵まれすぎてるのか、本当に上辺だけの薄っぺらい内容が多くて、そしてそれをいい映画と評価する人が多すぎて、マジで私のような人間はどうしたらいいんだろうと途方にくれてしまいました。

愛を積むひと [DVD]

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高台家の人々

見た目が地味で口下手な30歳のOL、平野木絵。いつもボーッとしている彼女だったが、心の中ではおバカな妄想が大暴走を繰り広げていた。そんなある日、木絵の会社に、名家の御曹司、高台光正がニューヨーク支社から転勤してくる。イケメンでエリート社員の光正に周囲の女子社員が色めき立つ中、ハナから自分とは無縁と思っていた木絵は、彼を主人公にヘンテコな妄想を膨らませて楽しんでいた。ところが、そんな木絵に光正のほうからアプローチしてきて周囲ばかりか木絵さえも当惑してしまう。実は、光正は心が読める“テレパス”で、打算で近づいてくる人間ばかりに辟易していたところに、木絵のオカシな妄想と、素直な心が目に入り興味を抱いたのだった。こうして、半信半疑のまま光正と付き合い始める木絵だったが…。

美男美女が出てるとそれだけで嬉しい少女漫画脳が私にもあったようです。漫画は未読なので、余計にアラが気にならず、普通に楽しく観ることができました。ま、無難な3点です。

高台家の人々

高台家の人々

パパのお弁当は世界一

女子高生が3年間弁当を作ってくれた父への感謝の言葉を評判となったTwitterをモチーフに描く父娘ドラマ。主演は自身も高校生の息子に弁当を作り続けたエッセイが評判のTOKYO NO.1 SOUL SET渡辺俊美と「ポエトリーエンジェル」の武田玲奈。監督は数々のミュージックビデオを手がけるフカツマサカズ。高校3年間、娘のために慣れないお弁当づくりに悪戦苦闘する父と、戸惑いつつもそのお弁当を食べ続けた娘の絆を描き出す。

期待しすぎたかもしれません、普通すぎる内容でした。これはTwitterだからいいのであって、映像化するとしたら、もっと冒険というか演出頑張らないと面白くはならないと思いました。もっと料理失敗する過程とか、料理うまくなる過程とか、細かい部分がみたいと思いました。

春との旅

4月の北海道・増毛。寂れた海辺のあばら家に暮らす老漁師・忠男と孫娘・春。若い頃から北海の漁師一筋に生きてきた忠男も今では妻を失い、財産もなく、足が不自由となり、独りでは生きていけない身となっていた。一方、春は、数年前に母を亡くして以来、忠男を支えるため地元小学校の給食係として働きながら生計を立てている。しかし、ある日小学校が廃校となったことから春が失職してしまい、彼らの生活もいよいよ行き詰まってくる。そこで2人は、忠男の受け入れ先を求めて、疎遠となって久しい忠男の姉兄弟たちを訪ね歩く宮城各地への旅に出ることに。だが、行く先々で再会する姉兄弟はそれぞれの事情で忠男の面倒を見るどころではないうえ、過去の軋轢も再燃し、彼らとの愛憎や葛藤に直面する羽目になる忠男。そんな彼の姿を目の当たりにし、長く離別している父親に再会したい思いが芽生えた春。そして彼女は忠男と共に、後妻と暮らす父の牧場へと向かう…。

仲代達也がまったく可愛げのないおじいちゃんなので、観ていて感動もしなければ悲しくもなかった。ただみじめだな〜と思うのみだった。
淡島千景が魅力的で、その他の俳優陣もとても豪華なのだが、なにかそこが一本線につながらず、ぷつぷつとエピソードが点在しているだけで、ストーリーになっていなかった。

春との旅

春との旅

湯を沸かすほどの熱い愛

銭湯“幸の湯”を営む幸野家。しかし父の一浩が一年前に蒸発してしまい、銭湯は休業状態に。母の双葉は代わりにパン屋でパートをしながら中学生の娘・安澄を育てている。そんなある日、突然倒れた双葉は、ガンで余命2ヵ月と非情な宣告を受ける。ショックを受けつつも、現実に気丈に立ち向かい、家出した夫の捜索や銭湯の再開、学校でイジメに遭っている娘を叱咤して独り立ちさせる、といったやらなければならないことをリストアップし、すぐさま行動に移す双葉だったが…。

ラストは好き嫌いが分かれるところだと思いますが、私は嫌いです。わざとらしく子役に「あったかいね」とか言わせるところもいやですし、下品なタイトル文字が入るところもいやです。
全体的に、え〜そんなことあるの?あの子もこの子も宮沢りえもぉ?という不幸の事実+お母ちゃんの力強すぎる愛が、なんかすごく重くて軽く感じました。お腹いっぱいの不幸と元気の押し売りのダブルパンチは私にはきつい。
宮沢りえに関わった人はみんな、お母ちゃんすごいね、あの人はすごい人だ〜とかって言うんですけど、私にとっては?でした。母親ってまあ平均的にあんな感じで強いですよね。
会って間もない松坂桃李とか、探偵のおじさんとか、なんでそこまで盲目的にお母ちゃんを尊敬しているのか・・・あと杉咲花は、あんなすぐいじめに立ち向かう精神があるなら、元々いじめられることもなかったと正直思いました。彼女は演技はうまいのでそこの問題じゃなくて、とにかく演出の違和感が大きかったです。
すべてのエピソードが、感動のためにつくられたフィクションすぎて、監督が本当の痛みを知らない人間であることを物語っていたと思います。
精神的に恵まれた人が映画撮ってもなんにも面白くないですよ。

湯を沸かすほどの熱い愛 通常版 [DVD]

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あやしい彼女

73歳の瀬山カツはワガママで無神経な毒舌おばあちゃん。地元商店街ではいつもトラブルの元凶となる鼻つまみ者。女手一つで育て上げた娘の幸恵とバンド活動をしている孫・翼の自慢話に周囲は辟易。そんなカツの唯一の理解者が、昔なじみの中田次郎。彼女を一途に慕い、どんな時でも味方になってくれていた。ある日、幸恵と喧嘩して家を飛び出したカツは、見知らぬ写真館にふらりと足を踏み入れる。やがてふと気づくと、いつの間にか20歳の時の自分に若返っていたのだった。そしてひょんな成り行きから、大鳥節子と名乗り、次郎の家に居候することに。やがて、のど自慢大会がきっかけで翼のバンドにスカウトされたカツ。かわいい孫のためとひた肌脱ぐことに。一方、音楽プロデューサーの小林拓人も同じようにカツの歌声に魅了され、その行方を捜していたのだが…。

多部ちゃんの可愛さだけを観る映画。倍賞美津子に可愛げがゼロなので、ラストシーンが微妙すぎる。正直ばあちゃんの恋心とか観たくないですけど。
志賀廣太郎が男前すぎて、結婚するなら断然志賀廣太郎ですよ。

あやしい彼女

あやしい彼女