猫が星見た

映画の感想

プロテージ/偽りの絆(門徒)

香港の麻薬市場の半分を牛耳るクァン(アンディ・ラウ)の元で、7年間潜入捜査を続けるニック(ダニエル・ウー)。病にかかっているクァンは、身重の妻(アニタ・ユン)や病気がちな娘のことを思案し、ニックを後継者に育てようとしていた。ニックの部屋の前に住む、フェン(チャン・チンチュー)とその娘ジンジンは頼れる人が全くいない。そんな2人を見兼ねたニックは、親娘を気遣い食事を幇助し、徐々に距離を縮めていく。そんなフェンの腕に醜い注射痕が。麻薬をやめさせようと尽力するニックの前に、フェンの前夫(ルイス・クー)が現れる。麻薬から足を洗おうとするフェンに、麻薬漬けの日々に舞い戻らせようとつきまとう前夫。そんな中、少しずつ麻薬密売の真相に近づいていくにつれ、クァンの絶対的信頼に対する自分の裏切りや、麻薬を取り巻く真実に、少しずつ分からなくなっていくニック。麻薬の真実が今暴かれる―

ダニエル・ウーはいつからか主役を張るのに違和感がなくなった。アンディ・ラウが脇役でダニエル・ウーが主役だなんて、時代も本当に変わったなあと。
最近香港映画は全然劇場公開されないけど、日本に入って来ているのはそこそこのクオリティーだから安心して見ていられる。逆にいえばハチャメチャな映画はなくなってこじんまりした作品ばかりになってしまったけど。

この映画はそこそこまとまっていてテーマも分かりやすくて、飽きずに観ることができたけど、ラストシーンが、映画というより、麻薬撲滅喚起映像という感じになっているのがすごいダサイと思った。
すっかりでぶってしまったアニタ・ユンにショックをうけたが、年を取って深みをいい具合に増しているアンディ・ラウ、駄目男もキレる男も簡単に演じ分けるルイス・クーがとてもよかった。

プロテージ 偽りの絆 [DVD]

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