猫が星見た

映画の感想

シャーロック・ホームズ(Sherlock Holmes)

5人の女性を殺害したブラックウッド卿の新たな被害者を助けに向かい、見事ブラックウッド卿を逮捕したシャーロック・ホームズとワトソン。ブラックウッド卿は死刑となるが、墓地で彼が生き返るのを見たと墓守が言い、墓を掘り起こすと棺桶の中には別人が・・・

探偵物は大好きで、謎解きものはなんだかんだ観たい性質だが、この作品を頑なに避けていたのは、シャーロック・ホームズといえばドラマ版のあの印象を崩したくなかったということに尽きる。ホームズはジェレミー・ブレット、ワトソンはデビッド・バーク、この2人でイメージが固定されているので、え?ロバート・ダウニー・Jr.がホームズ?共通点って○中なだけでは、そもそもアメリカ人じゃねーか、ホームズをバカにしてるのか、と思って、長い間受け入れられずに鑑賞を避けていました。

でもやっぱり謎解き物は好きなので、アマプラでも評価いいし、期待しないでちょっと観てみるか〜と思って再生。しょっぱなからやっぱりホームズ感薄い。マッチョで肉体派なのがそもそも違和感あるな〜、すごい肉感的な感じが、ドラマ版の神経質で近寄りがたくてカミソリのような感じとは全く違うな〜、とか思ってました。基本フレンドリーホームズでちょいコミカル要素もある仕様です。

でもね、観ていくうちに、結構面白い。謎解き感は少ないけどアクション映画として観れば面白い。飽きさせない展開だし、登場人物もだんだん可愛くなってくる。そんでイギリスの石炭くさい雰囲気がとてもいい。ジュード・ロウがかろうじてイギリスっぽさを醸し出して頑張ってるし。

結論として、これはシャーロック・ホームズでは全くないんだけど、別人格のホームズとワトソンが存在したことにして、大衆的なアクション映画として普通に面白いので許します。でもやっぱりホームズはもっとゴリゴリのイギリス英語で観たいよな〜。いや、でも許します!