猫が星見た

映画の感想

バレエ・リュス 踊る歓び、生きる歓び(BALLETS RUSSES)

20世紀初頭、天才興行師セルジュ・ディアギレスに率いられたバレエ団<バレエ・リュス(ロシア・バレエ団)>が、芸術の都パリを熱狂の渦に巻き込んだ。伝説のダンサー、ニジンスキーをはじめ多くの才能を輩出したバレエ・リュスは、29年のディアギレスの死と共に一旦は解散に追い込まれるが、その後もバレエ・リュスの団員たちは踊り続け、様々な紆余曲折を経ながらも半世紀以上にわたり世界中を旅して人々を魅了した。本作は、そんなバレエ・リュスの知られざる波瀾の歴史を、元団員たちのインタビューと貴重な映像資料で辿る感動ドキュメンタリー。


バレエ好き初心者の私にはかなり興味深く観ることができた。
やっぱりねえ、なにか一本筋が通った人たちって年とっても美しい。そして波乱の時代の流浪、計り知れない苦労、喝采成功、色々その時代の風景を想像すると非常にドラマティックだ。
バレエの魅力は綺麗なだけじゃないところだなあと私なんかは思う。その裏の人間の血のにじむような努力(この言い方平凡で嫌いだけど)、人間の醜さ、狂気・歓喜が入り混じってるからバレエは美しい。私なんかはバレエ観るといっつも人間が好きになる。こういうものを作り出した人間が好きになる、のである。
(2009年3月)