日本統治下の韓国。韓国人でありながら日本軍の警務として名を挙げた男と韓国独立を目指す義勇団リーダーの男の話
これは日本人が見るとびみょ〜な気持ちになる話ではあります。私は特にソン・ガンホもイ・ビョンホンも好きなので、めちゃめちゃ微妙です。
ストーリーとしてはそこそこ面白いと思いますが、センシティブな題材を扱っていますから、まあ正直反日映画もしくは愛国映画ととられても仕方ないかなと思いました。
義勇団リーダーのコン・ユはソン・ガンホに引けを取らない演技でした。今回、一番魅力があったように私には感じました。ソン・ガンホは日本語の演技のせいか、キャラクターの心情の曖昧さのせいか、今回はそれほどうまさを感じず、残念。
韓国人の日本語がさっぱり聞き取れず、日本語のセリフはとにかく棒で演技もくそもないので、もう少しなんとかならんかったんかと思います。もしこれを単純な人間ドラマとして描いているなら、そのあたりのディテイルも頑張ったんじゃないかと個人的に思いますが、そういうちょこちょこ垣間見える雑さも、愛国描くために無理やりこの題材にしたのかな？と勘ぐってしまいました。ソン・ガンホがラストでああいう行動とるのもすぐ予想できますしね、あんな下手な日本語で最初から日本に忠誠もないように見受けられて、ソン・ガンホ演じるイ・ジョンチュルの葛藤がそれほど切実ではなく、すぐ義勇団のイ・ビョンホンに心奪われているのがびみょ〜でした。
日本軍に魂売ってのし上がった男の葛藤がもっと見たかったです。
