猫が星見た

映画の感想

処女の泉(JUNGFRUKALLAN)

信仰と復讐、「宗教」の本質を問う最高傑作。ベルイマン自らも最高作と呼ぶ代表作。あまりに有名な鮮烈なラストシーン!(チラシより)

シネ・ヌーヴォ九条で日本最終上映と銘打ってベルイマン特集をやっていたので仕事前に行ってきました。この映画館はいつもいい作品を上映しているのですが、狭いわりに人が多いしトイレが汚いので大抵は遠慮しているのです。今回は魔が差しました。ちょうどベルイマンとやらを観たかったのです。しかし!いつもの狭い一階の劇場でも気がめいるのに、案内されたのはその半分の狭さの2階の試写室。2階もあるなんて知りませんでした。これが酷い。前の席と後ろの席が左右にまったくずれていないのです。前に背の高い男の人が座っていたので、私ずっと首傾けてスクリーンを見てました。字幕読むのに首を左に右に傾け〜なんというか映画の内容どころじゃなかったです。これで1200円とるとは恐るべし。


内容は宗教映画によくある「神様の沈黙」ってやつです。予想していた通りでした。似たような映画は結構あるので、ファンにはぶっとばされそうですが、正直特に名作と思いませんでした。ラストシーンはそりゃインパクトありますけど。私は宗教をテーマにしたものではこういうストイックに「なぜ神は黙っておられるのですか!」と悩んでいる映画より「神様すみませんね〜私ら人間愚かなもんで」みたいな俗っぽい方が好きです。同じ北欧系だと「バベットの晩餐会」とか。そうです、自分が俗っぽいからです。
シネ・ヌーヴォ九条にて・2007年12月28日)

処女の泉 [DVD]

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