猫が星見た

映画の感想

サンシャイン・クリーニング(SUNSHINE CLEANING)

かつては学園のアイドルだった姉のローズだが、30代の今は問題児の息子オスカーを抱えたシングルマザー。仕事も冴えないハウスキーパーで、おまけに学生時代の恋人と腐れ縁のまま不倫中。一方の妹ノラは、いまだに自立できずに父親と同居中。仕事も自覚が足らずにバイト先も長続きしない。父親も父親で一攫千金を狙って怪しげなお菓子の訪問販売に手を出すダメおやじ。そんな中、息子と家族のためにと、ローズは割のいい仕事を求めて事件現場のハウス・クリーニングを始めることに。嫌がるノラも無理やり手伝わせたものの、最初は現場の予想以上の惨状に悪戦苦闘する2人だったが…。


こういう話が好きです。シリアスになりすぎず、辛いこともかるーく、楽しいこともかるーく描いているような映画。
いくらこの姉妹みたいに能天気だって事故現場の掃除を思いつきでやれるほど実際は甘くないだろうけど、そんなシリアスに考えてちゃ映画なんて観れないよ、ということでその辺のディテールは許す。
これは頑張ってるけどうまくいかない人への応援映画なんだ、というただそれだけで嬉しい。
(2009年7月)