1930年代、朝日新聞記者の尾崎秀実は赴任先の上海でひとりの男リヒャルト・ゾルゲと出会う。ナチス党員のジャーナリスト、ゾルゲの正体はソ連の諜報員。国土の両側をナチスドイツと日本軍の脅威にさらされていたソ連は、両国の動向に神経を尖らせていた。その後ゾルゲはドイツの新聞“フランクフルター・ツァイトゥンク”紙の特派員として来日、日本のドイツ大使館に深く食い込んでいく。やがて彼は日本に戻っていた尾崎と再会、ゾルゲの語る理想に共鳴した尾崎を協力者に取込み、後に“ゾルゲ諜報団”と呼ばれる一大スパイ組織を着々と作り上げていくのだった…。
酷い映画だと前々から聞いていたので、そんなに腹立ちませんでした。
ただ、長すぎるやろーーー。
薄く薄く引き延ばして3時間。こんなに重厚感のない3時間映画というのは珍しいです。
最後の作品ということで、かつ10年も暖めてきたネタだけあって、思い入れが時間の長さに比例したんでしょうけど、そういうヘンな自己愛がこの篠田監督がイマイチパッとしないゆえんなのでしょう。妻の岩下志麻や自分自身がちょっと出演しちゃうところ、最後に映画を捧げちゃうところ、そういうのも未練がましくてダサイです。
肝心の内容ですが、説明セリフが多い、主役が誰かわからない、ゾルゲの最期が笑える映像、ということでした。
時間がもったいない方は観ないほうがいいです。
ちなみにアマゾンでDVDが899円に値下げされています。
(2008年11月3日・WOWOWで)
- 出版社/メーカー: 東宝
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