ドイツ人ヴィム・ヴェンダースが、自身の敬愛する小津が描いた東京を訪れるドキュメンタリー。
私はいまだにドキュメンタリーの良し悪しが全く分からない。というか見方が分からない。
日本人である自分が外国人が撮った昔の日本の映像(しかももう自分は産まれているのでちっさいころ見た景色)を観てなにを感じることが出来るというんだろうか。出来る人はとても繊細で器用な感情の持ち主だと思います。
ヴェンダースは80年代の東京があまりにも小津の東京とは違うと言うんだけど、それってだからどうした?という感じです。
私は大人になってから小津の映画を観て、逆に違和感を感じたものです。なんかうそ臭い人間像だなあ、って。それって別に外国人だから日本人だからというより、単なるジェネレーションギャップでそれ以上でもそれ以下でもなく、そこまでおセンチになる必要はないと思うんですが。
なんにせよ、ドイツ人向けの映像とはいえ、こんな内容の薄い東京の映像が今まで残っていて、日本のテレビで見れるとは、ヴェンダース監督は幸せだと思います。
(2009年12月)
![東京画 デジタルニューマスター版 [DVD] 東京画 デジタルニューマスター版 [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51ARVSEGB2L._SL160_.jpg)
- 出版社/メーカー: 東北新社
- 発売日: 2006/04/21
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (43件) を見る