猫が星見た

映画の感想

ベロニカは死ぬことにした

「ゆれる」とか「ALWAYS 三丁目の夕日」とかを見て最近の邦画はようやく精度が上がった(変な言い方だが)なあと思ったのだが、そういう邦画への印象もこれを見て一気に台無しになった。破壊的につまらない。原作もこんなにつまらんの?
なにもかもイヤー!なんだが、一番どうしようもないのが「睡眠薬大量服用の後遺症であと7日の命」ってなに?最後のオチに繋がるためにそういうことにしたんだろうけど、どう考えても無理あるだろーーー!!薬の大量服用は時間が経つほど治っていくのが常識だろーがー。私は映画にはファンタジーが必要だと思っているが、こんなファンタジーは全くいらん。あとしゃべれない設定にかこつけて主人公の相手役に韓国人のイ・ワンをキャスティングするところもあいたたた。まだ韓流パワー信じてるの?というかイ・ワンて誰?この中途半端さがこの映画のどうしようもなさを如実に表してると思う。
イ・ワン氏以外はかなり豪華なキャスティングなのだが、内容が一昔前の不思議話で学生の下手な演劇みたいなので、何故この映画に出ようと決めたのか理解に苦しむ。頑張って演技している姿は気の毒だが、こんな映画をチョイスした役者さんたちの評価を大幅に下げたい。尤も一番嫌なのはこれをレンタルしてしまった自分のセンス。
(DVDで・2007年4月)

ベロニカは死ぬことにした [DVD]

ベロニカは死ぬことにした [DVD]